ミラン対ラツィオの判定は妥当だったのか 審判連盟はVAR担当を問題視

コッル主審の評価は分かれる

11月29日に行われたセリエA第13節、ミラン対ラツィオのジャッジが話題になっている。判定をめぐってさまざまな意見が飛び交っているが、イタリア審判連盟(AIA)は責任の所在を明確にした。

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●議論を呼んだジャッジの詳細

『コッリエレ・デッラ・セーラ』によると、AIAの幹部陣は、ジュゼッペ・コッル主審に責任はなしと判断した。そもそも、オンフィールドレビューに主審を呼んだアレアンドロ・ディ・パオロVAR担当の判断に問題があり、数試合担当から外されることになるという。

オンフィールドレビューでラツィオにPKを与えなかったことで、コッル主審の判定は結果的に騒動を拡大させずに済んだ。だが、コッル主審はアデム・マルシッチのファウルが先と説明したが、このファウルの判定も適切ではなく、本来であればラツィオのCKで再開すべきだったとの指摘もある。

コッル主審の各紙の採点は?

コッリエレ・デッロ・スポルト:4.5

「試合の最初の1時間は穏やかだったが、その後コッルは自らを困難に陥れる。ロマニョーリの場面で笛を吹かなかったあたりから混乱が始まり、試合のコントロールを失っていった。そして最後の10分(アディショナルタイム)でほとんどすべてが起きた」

「最も判定が難しかったのはアディショナルタイムの場面だ。コッルは最初はプレー続行を指示したが、VARから呼び出され、時間をかけてレビューした上でPKを与えず、『腕は体から外れていたが、マルシッチのファウルが先』と説明。だが実際には、両者が引っ張り合っていたものの、最初に抱え込むような行為をしたのはミランのDFだった」

メッサジェーロ:4

「90分までは問題なく試合を裁いていた。だが最後にポンテオ・ピラトのような判断(自分の手を汚さずに責任を逃れる態度のたとえ)で全てを台無しにした。パブロビッチの肘が体から出ていたのは明らかだったが、彼はVARでマルシッチのファウルを見た」

ガゼッタ・デッロ・スポルト:6

「イエローカード相当の行為を2つ見逃したが、PKを与えない判定は正しかった」

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