セリエAでも苦しむ大器
ミランは23日、コッパ・イタリア2回戦でレッチェと対戦し、3−0で勝利を収めた。チームの好調に加えて新戦力も活躍、サンティアゴ・ヒメネスも得点を決め、収穫は多かった。しかし、対戦相手のフランチェスコ・カマルダには不安が残っている。
Mad in Italy|イタリアの“遊び心”をまとうメガネとサングラスの哲学【イタリア企業とコラボ】ミラン育ちのカマルダは、今季レッチェにレンタルで加入した。コッパ・イタリアでは、ミランの脅威となることが期待されていたが、終始存在感を示せずに終わった。
レッチェが早い時間に退場者を出したことが大きな影響を与えたことは事実だとしても、『TMW』の採点は「5」。「敵としてサン・シーロに戻ってきたが、すぐに孤立。ゴール・セレブレーションをするかどうかという問題は起こる気配がなかった」と記した。
カマルダはセリエAで開幕から2試合に先発したが、ゴールはなく、直近2試合は後半途中からの起用で、まだブレイクするには至っていない。
圧力を取り除きたいディ・フランチェスコ
レッチェのエウゼビオ・ディ・フランチェスコ監督は試合後の会見でカマルダについて問われると、次のように答えた。
「私に言わせれば、周囲が彼に少しプレッシャーをかけすぎている。私は彼を守らなければいけない。我々は誰もが彼に過剰な期待を背負わせてしまっている」
「君たちが話題にするのは当然だ。私はいつも彼に楽しんでほしいと言っている。それでも、彼はミスの重さを感じることが多い。それは、できるだけ早く振り払わなければいけないんだ。もっと体をつくる必要もある。成長を見守ってあげよう。私は彼がチームにいてくれてうれしいよ」
カマルダは、出場機会を得るためにも、過度な注目を避けるためにもレンタルに出たが、イタリア中が期待する大器でやはり注目度は高い。17歳の才能は、レッチェでブレイクできるだろうか。