ミラン番記者も不満綴る
ミランは14日にコッパ・イタリア決勝でボローニャと対戦し、0-1で敗れた。スーペルコッパ・イタリアーナに続く2冠を目指していたが、タイトル獲得にはあと一歩届かず、ファンの怒りが爆発している。
試合が行われたローマのオリンピコには、約3万人のミラニスタが集まった。『TMW』によると、試合後にミランのティフォージの怒りはオーナーのジェリー・カルディナーレに向けられ、「カルディナーレ出て行け」「クラブを売却しろ」といった抗議の声が聞こえた。
ミラン専門メディアである『MilanNews』では、ピエトロ・マッツァーラ記者がすぐに「あんたたちは失敗した、恥を知れ」というタイトルで記事を公開。以下のようにつづった。
「失敗は分かりきっていた。1年前の6月、ジョルジョ・フルラーニ率いるフロントが最初にロペテギを、次にパウロ・フォンセカを招へいしようとしたときから兆しがあった。それは、インテルが2つ目のステッラを獲得した直後から始まっていた。そう、まさに“崩壊して規模を縮小するはずだった”あのインテルだ。だが現実は、UEFAチャンピオンズリーグの決勝に進んでいる。一方、いまの体制下にあるこのミランにとって、そんな舞台は夢のまた夢だ」
「あらゆる側面で失敗だった。自分たちの“サッカークラブ運営システム”を持ち込み、すべてを台無しにした。ミランはサッカークラブのはずが、そのアイデンティティーが壊れた。ロッカールームでは英語が飛び交い、クラブへの帰属意識を伝えられるイタリア人はマッテオ・ガッビアを除いて1人もいない」
「ミランは何百万人もの人にとって重大で真剣な存在であり、それを掌握する者には責任を取る義務がある。カルディナーレ、スカローニ、フルラーニ、そしてイブラヒモビッチ——。彼らにその覚悟はあるのか」
「君たちは、何百万人ものティフォージの心をもてあそんだ。ティフォージは今後も、これからもずっと、ミランをサポートするだろう。だが、こんな経営のままでは、このミランはやがて孤独になってしまう」
セリエAで現在8位のミランは、まだ4位に入る可能性がわずかに残っているものの、コッパ・イタリア優勝を逃したことはファンを大いに失望させている。