ミランは16日、クラブ創設125年を祝うパーティーを盛大に行った。一部のミラニスタが抗議のために会場前に集結したことが大きな話題を呼んでいる。
前日、セリエA第16節のジェノア戦を0−0で終えたミランは、試合後にクルヴァ・スッドから激しい抗議を受けた。
抗議は選手たちにも
これまで、ミラニスタたちの抗議はクラブ経営陣に向けられていたが、この日は選手たちにもその矛先が向けられた。
『MilanNews』によれば、クラブ内のイベントでファンが抗議活動をするのはこれが初めてで、ミラニスタの怒りが頂点に達していることがうかがえる。
横断幕
パーティー会場前には、以下のメッセージが書かれた横断幕が掲げられた。
「無能な経営陣、野心のないクラブ。オマエらはオレたちの歴史にふさわしくない」
「やる気も根性もない選手たち。オマエらはこのオーナーの鏡だ」
ミラニスタが認めた選手・そうでなかった選手
ただし、ミラニスタは選手全員を否定しているわけではない。クラブのレジェンドには当然ながら拍手が送られ、現チームの中でも活躍を認められている選手はしっかりと称賛された。
クリスティアン・プリシッチ、タイアニ・ラインデルス、ユスフ・フォファナ、マイク・メニャンの到着時には拍手が送られ、フランチェスコ・カマルダが姿を見せたときは「11人のカマルダが欲しい」というチャントが聞こえたという。
一方、フィカヨ・トモリ、タミー・エイブラハム、ダヴィデ・カラブリア、アルバロ・モラタ、ラファエル・レオンらが到着すると、ブーイングが発生。「根性を見せろ」「ミランのために尽くせ」といったチャントが飛んだ。
なお、パウロ・フォンセカ監督到着時は、称賛も抗議もなかったとのこと。
イベント運営にも問題…?
レジェンドからは、このイベント自体に不満の声が挙がっている。
クレームをつけたのは、1984年から1989年にかけてミランでゴールを量産したピエトロ・パオロ・ヴィルディスだ。
今回のパーティー参加者は前日、サン・シーロでジェノア戦を観戦し、試合前にピッチに姿を見せた。しかし、一人ひとりを紹介するようなことはなく終わっている。
これについて、同氏は自身のSNSで「私たちはみんな思っていたよ。この歴史的な日を祝うために、オランダ、ブラジル、モンツァ、世界中からレジェンドが集まり、行進したり、トロフィーを見せたりするのは良いことだ。でも、おいおい、そのレジェンドの名前は呼ばないのか? いつも試合前に聞く、あの熱のこもった紹介はないのか? どうしてだい? 友人のためにちょっと聞いてみたくなったよ」と記した。