名将が最も驚いたのは「交代しても変わらなかった」こと
ミランが24日のセリエA第2節パルマ戦で敗れたことが注目を集めている。ファビオ・カペッロが25日付け『ガゼッタ・デッロ・スポルト』でこの試合を振り返った。
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波乱が起きた
「単なる敗北にとどまらず、『バランス』という一言に尽きる。パウロ・フォンセカのチームにはそれがなく、ピッチ上でバラバラだ。こちらに3人、あちらに4人といった感じにね。このままではどこにもたどり着けない」
問題は選手よりも戦術にあるのか
「そうだと思う。フォンセカはボールを高い位置で奪い返すことについて話したが、それを実現するためにはチーム全体で連動する必要がある。シンクロニズム、組織、リズムが必要だが、昨日のミランにはそれが欠けていた。率直に言うと、昨季の欠点を持ったチームを見ているようだった。ボールのラインよりも前に6~7人の選手がいるが、ボールを失ったらどうなるか? 問題ばかりだ…。私が対戦相手なら、今の時点でミランと戦うことを喜んで受け入れるだろう」
エメルソン・ロイヤルやフォファナが入っても変わらなかった
「そう。それこそ、私にとって最も悪い意味で驚いた点だ。交代をしてもミランは変わらず、スペースを与えてカウンターを浴び続けた。むしろ、エメルソン・ロイヤルが担当したサイドで、パルマはよりダメージを与えていた。これは選手の問題ではなく、チーム全体の問題であることを示している」
レッチェ下したインテルの方が確実に良かった
「そうだね。ジェノア戦の引き分けと比べて、インテルは成長していると感じた。特にボールを失った後の追いかける姿勢と、仲間をサポートするために戻ってくる動きが良かった。昨季のレベルを維持するための正しい道と言えるだろう」
インテルの弱点を挙げるとすれば?
「おそらくチャンスが少なかったことだろう。ラウタロがいなかったことは事実だが、レッチェを相手にしているホームのインテルには、もっと多くのチャンスを期待していたかもしれない。おそらく試合をすぐにリードしたことで、リードを維持することに重点を置くことになったのだろう」