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ミラン、フォファナ獲得難航の要因はモラタ引き抜き? 補強の遅さを心配する声

アトレティコ・マドリーと“戦争”状態?

ミランは、ユスフ・フォファナの獲得に苦戦しており、なかなか思うように補強が進んでいない様子だ。フランコ・オルディネ記者は24日、『MilanNews』のコラムでその原因について記した。

ミランは早い段階から中盤補強のメインターゲットにフォファナを挙げていた。モナコは契約が残り1年となったフォファナをできるだけ高く売ろうとしていたものの、ミラン行きが迫っている様子だった。

しかし、この数日で状況が一変している。もともとフォファナの移籍金を2500万ユーロに設定していたとされるモナコが、金額を3500万ユーロに引き上げたと報じられた。どうやら、フォファナの獲得にマンチェスター・ユナイテッドとアトレティコ・マドリーが名乗りを上げたため、モナコが値段を引き上げたようだ。

同記者は、この状況になった原因の1つとして、アルバロ・モラタの獲得があると指摘している。ミランは契約解除金の1300万ユーロを支払ってアトレティコ・マドリーからモラタを獲得した。ただ、クラブ間で相談することなくモラタの合意を取りつけたミランの手法にアトレティコ・マドリーが憤慨しており、急きょフォファナの争奪戦に割り込んだと主張した。

契約解除金を支払っている以上、ミランの引き抜きに問題はない。ただ、オルディネ記者によると、アトレティコ・マドリーはクラブの財政的な都合で支払いの分割を提案したが、財政的に余裕があるミランは聞く耳を持たずに一括での支払いを決めたという。

近年は契約解除金支払いについてもこういった調整がクラブ間でなされており、実際、ジョシュア・ザークツィーのマンチェスター・ユナイテッド移籍も一括の支払いではないという。それがアトレティコ・マドリーの、特にアンドレア・ベルタSDの怒りに火をつけたそうだ。その結果、フォファナ争奪戦がオークションのようになっているという。

フォファナはミラン移籍に前向きだが、必ずしもミランでなければいけないというわけではない態度を取っており、これが交渉難航の一因だという。それが獲得を楽観視できるストラヒニャ・パブロビッチとの決定的な違いで、こちらは「ミラン以外の移籍はない」という姿勢だ。

それでも、フォファナはミラン移籍に前向きで、ライバルが横槍を入れても取引がまとまる可能性はある。その上で同記者は、こういった問題から起きているメルカートの遅れが心配している。

ミラン行きの希望を持った選手がいるにもかかわらず交渉がまとまらないため、プレシーズンに新監督の戦術を浸透させられるかは不安なところだ。また、残り時間が少ない状況で移籍があれば、人員を整理する時間も限られる。不完全なチーム力でシーズンが始まる可能性もあり、心配は尽きない。

実際、ミランが今夏の移籍市場で獲得した主な選手は、いまのところアルバロ・モラタだけだ。大きな変革があると言われている状況で新戦力がいないままプレシーズンの準備を始めている。

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