アウェーでまた勝てなかったミラン
22日に行われたセリエA第17節のサレルニターナ対ミランは、2-2の引き分けに終わった。
ミランは公式戦直近4試合で3勝と調子を上げているものの、アウェーでは3試合勝てていない状況で、不安もあった。それでも17分、セットプレーからフィカヨ・トモリが先制点を奪い、好スタートを切る。
その後ははっきりとペースダウンしたが、マイク・メニャンの好守でなんとか耐えていた。それでも、良い形で前半を終えることができない。42分、CKからファシオにゴールを許し、1-1で折り返している。
後半のスタートからヤン=カルロ・シミッチを投入したミラン(※試合後追記:シモン・ケアーは前半の接触プレーで軽度のめまいがあった模様。大事をとっての交代とみられる)は、62分に逆転弾を許す。サレルニターナのアントニオ・カンドレーヴァに決められて、1-2となった。
サレルニターナにゴールを許したことも痛いが、それ以上の痛手になるかもしれないのは、その直前の出来事だ。ハーフウェーライン付近でボールを処理したトモリが負傷している。サレルニターナの攻撃はトモリがピッチに倒れている間のことで、センターバックのポジションがカバーしたテオ・エルナンデスがタイアニ・ラインデルスにカンドレーヴァの対応を任せたことも失点の一因だった。
いずれにしてもトモリを失い、またセンターバックに負傷者が出たミランは、フロレンツィを投入してテオ・エルナンデスを中央に移して対応。緊急事態の中でもゴールは必要で、70分にはサムエル・チュクウェゼとルカ・ヨビッチを投入して、ゴールを目指した。
最下位に低迷するサレルニターナの気迫のこもった守備に苦しむミランだが、敗北は避けられた。後半アディショナルタイム、右からのクロスをオリヴィエ・ジルーがヘディングで折り返し、ヨビッチがボレーでゴール。2-2として試合を終えた。