失点に絡んだトモリに低評価、そのほかにも
ミランは19日に行われたコッパ・イタリア準決勝セカンドレグのインテル戦で0-3と敗れて大会から姿を消した。判定への疑問も残っているが、結果が示すとおり、内容が互角だったというわけではない。
20日付『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、チーム全体の採点がインテル「8」に対して、ミランは「5」だった。
無失点ゲームを継続していたミランが3失点。同紙は「突如として弱点があらわれた」として、守備陣を酷評している。特に厳しい評価だったのがフィカヨ・トモリで、「1失点目でラウタロ・マルティネスのマークを外してしまった。2失点目もラウタロから視線を切ってしまった」とし、「4.5」を付けている。
一方で好評価だったのはラファエル・レオンとブラヒム・ディアスで、どちらにも「6.5」を付けた。
『コッリエレ・デッロ・スポルト』もワーストはトモリで「4.5」。チーム最高評価はブラヒム・ディアスで「6.5」だった。一方でラファエル・レオンについては「5.5」という採点になっている。
ラファエル・レオンについては評価が分かれており、『MilanNews』は「5」の低評価。決定機に顔を出したことを評価したメディアと、決定機を外したことを問題視するメディアで意見が分かれている形だ。
『MilanNews』はトモリのほか、ジュニオール・メシアスも「4.5」で最低点としている。後半スタートから起用されたメシアスについて同メディアは「追いかける状況で投入された選手には、もっと違うものが期待される。ただ、彼は十分にスペースがあってもまともにボールを蹴れなかった。力強いシュートもクロスもコーナーも…。それについては触れない方がいいだろう」と失望をあらわにした。
なお、インテルの最高評価は2紙ともラウタロ・マルティネス。『ガゼッタ』が「8.5」、『コッリエレ』が「8」だった。インテルのチーム最低評価はいずれもハカン・チャルハノールだが、『ガゼッタ』はあくまで「ワーストプレーヤー」ではなく「最低点」という括り。どちらも「6」を付けた。
マリアーニ主審の採点は両紙とも「5.5」。ミラン陣営が納得していないシーンはどちらともとれるジャッジだったため、ミスと断罪することはしていない。審判のジャッジは疑問どまりだが、ミラン全体のパフォーマンスがふるわなかったのははっきりとした事実だろう。