ミランが、フランク・ケシエの契約延長に着手しているが、もう少し時間が必要なようだ。『スポルトメディアセット』が22日に伝えている。
ケシエは残り1年…条件に隔たり
ミランの中心選手の一人であるケシエは、クラブとの契約が残り1年という状況。そのため、ミランは早く交渉をまとめ、1年後にフリーで手放すリスクを消そうとしている。
ただ、今回の報道によると、ミランのオファーが年俸400万ユーロなのに対して、ケシエ側は500万ユーロ+ボーナスを求めており、まだ合意には至らない様子だ。
ただ、同メディアは交渉はこれからであることも伝えており、どちらも前向きに話し合っていくとしている。
主力2人契約切れで200億円失ったミラン
しかし、ミラニスタたちにとって、この「楽観」にネガティブな印象を持つ人も少なくないはずだ。GKジャンルイジ・ドンナルンマとハカン・チャルハノールは、かつて契約延長を楽観視されていた。ドンナルンマについては、「ミランに移籍金を残さない形での移籍は本人が望まないはず」とまで言われていたほど。だが、ミランの守護神と10番は、この夏にフリートランスファーで新天地へ向かうことになった。
ミランの元スポーツディレクターであるマッシミリアーノ・ミラベッリ氏は22日付の『トゥットスポルト』で、この一件に触れた。
「クラブが移籍金ゼロでチャルハノールを失ったことは残念に思う。ただ、彼のことを考えるとインテル行きは良いことだ。彼は素晴らしい選手で、インテルにたどり着くのはうれしいことだね。インテルは素晴らしい取引だと喜ぶだろう。ミランとしては悔しいはずだがね」
「私はミランで、契約上の問題をたくさん解決しなければいけなかった。戦略の問題だ。クラブはドンナルンマとチャルハノールで1億5000万ユーロ(約200億円)の資産を失ったことになる」
「次はケシエだ。早く契約延長をまとめなければいけない」
クラブにとって痛すぎる契約満了が続くミラン。ケシエの交渉は無事にまとめられるだろうか。