『MilanNews』は12日、フィカヨ・トモリの現状について記した。
冬のメルカートでチェルシーからミランに加入したトモリは、移籍後すぐにフィット。ミッドウィークのマンチェスター・ユナイテッド戦でさらに価値を高めた。ミランの守備陣に足りなかったスピードや1対1の強さを加えたと絶賛されている。
1月にCB補強を急いでいたミランだが、トモリの加入が決まったのは1月22日のことだった。この取引をまとめるだけであれば、1週間早く決めることもできていたと言われている。だが、パオロ・マルディーニらディレクター陣は、完全移籍オプションの挿入にこだわり、これの引き下げを強く求めた。その結果として、2800万ユーロで買い取れるという条件を付けている。
この1週間が、大きな価値を生んだ様子だ。
発表当時、このオプションはミランにとって高すぎると思われた。しかし、現在はその価値を上回っていると同メディア。オプションを行使する価値があると確信している。ミランが完全移籍オプションを行使すると断言するのは間違いだが、少なくとも現在の価格よりも割安であることは明らかだとした。
また、チェルシーファンからすると、トモリの活躍はクラブに対する不信感を強めている。
トモリは今シーズン前半戦、チェルシーでほとんど出番がなかった。それどころか、プレミアリーグではほとんどベンチ入りすらしていない。チェルシーの下部組織で育ったトモリを適正額以下で手放すことになれば、見る目がなかったと言われても仕方のないことだ。
『MilanNews』は、昨夏のメルカートでボローニャが冨安健洋の移籍金として2500万ユーロを要求したことにも言及。その上で、トモリ獲得に対する2800万ユーロの支出は妥当であり可能だと記した。