先発出場のチャンスでアピールならず
5日に行われたコッパ・イタリア・ベスト16のラツィオ対ジェノアは、1-0でラツィオが勝利を収め、準々決勝進出を決めた。サッカー日本代表の鎌田大地は先発出場で81分までプレーしている。
ラツィオはルイス・アルベルトが負傷したこともあり、鎌田が先発出場。開始5分にルカ・ペッレグリーニのクロスからマッテオ・ゲンドゥージがラツィオ加入後初ゴールを決めて幸先良く先制した。
セリエAで14位につけるジェノアを相手にリードを維持したラツィオだが、今後に向けて心配な要素も。グスタフ・イサクセンが前半途中に負傷交代になると、後半にはパトリックもケガで退いた。ニコロ・カザーレの復帰が近いとはいえ、特にセンターバックの離脱が続いているラツィオは気になるところだろう。
試合の方は、立ち上がりの先制点で得たリードを最後まで維持したラツィオが勝利を収めて、ベスト8一番乗りとなった。準々決勝の相手はローマ対クレモネーゼの勝者で、ローマダービーが実現するかもしれない。
鎌田大地の採点
ルイス・アルベルトが離脱しているときにアピールしたい鎌田だが、少なくともイタリアメディアからみて良いインパクトは残せていない。
『TMW』『LaLazioSiamoNoi』『スポルトメディアセット』は、いずれも鎌田の採点を5.5とした。『TMW』ではチーム単独ワースト、『LaLazioSiamoNoi』で最低タイという評価だ。
「鎌田は輝かなかった」と見出しをつけた『TMW』は、「彼の試合になるかもしれなかったが、そうはならなかった。ルイス・アルベルトの代わりとして起用されたが、リスクをおかすことはなし。横パスが多すぎる」と記している。
ラツィオ専門メディアの『LaLazioSiamoNoi』は「試合終了10分前になって、ようやくこの試合で唯一取り上げる価値のあるプレーが出た。縦への運びからのインモービレへのスルーパスだ」と、80分につくった決定機に言及した。その上で「いまだに混ざれない異物のよう」とし、5.5を付けている。
一方で、決勝点を挙げたゲンドゥージは得点以外のパフォーマンスも高評価で、上記3メディアがそろって7.5を付けて賛辞を送っており、右インサイドハーフはますます不動のものとなっている様子。鎌田にとってはタフな時間が続きそうだ。