ラツィオが痛恨の黒星
25日にセリエA第13節のサレルニターナ対ラツィオが行われ、2-1でホームのサレルニターナが勝利を収めた。サッカー日本代表の鎌田大地はフル出場している。
インモービレが一瞬の隙を突くが…
ルイス・アルベルトの出場停止も影響して鎌田が先発したラツィオ。センターバックのニコロ・カザーレとアレッシオ・ロマニョーリが不在という不安の中でスタートすると、序盤からフィリッポ・インザーギ監督率いるサレルニターナに押し込まれた。
サレルニターナはラツィオのプレッシャーをうまくかいくぐってアントニオ・カンドレーヴァらが躍動して先制点に近づく。
しかし、ラツィオは39分にチーロ・インモービレが大仕事。前線に出たロングボールにオフサイドラインぎりぎりで抜け出すと、相手のファウルでPKを獲得。これをエース自ら決めて、1-0として折り返した。
しかし、後半はサレルニターナの試合に。55分にグリゴリス・カスタノスのゴールで追いつくと、66分にはキレキレのカンドレーヴァが無回転ミドルを決めて逆転した。
ラツィオはその後、グスタフ・イサクセンやバレンティン・カステジャノスを投入して巻き返しを図るが、今季未勝利のサレルニターナも必死。気持ちのこもった守備を前に、ラツィオの攻撃は跳ね返された。
試合は2-1でホームのサレルニターナが勝利。最下位のサレルニターナにとっては金星で、ラツィオにとっては痛恨の結果になった。
試合後コメント
マウリツィオ・サッリ(ラツィオ監督 / 記者会見)
「何かが機能していない。その問題が私であるとはっきりしているなら自ら出て行く。ただ、昨季と今季でどこに違いがあるのかは正直理解できない。それどころか、今季の方が圧をかけられている。これから数日で評価を下し、私の責任であるなら、私が真っ先に会長に会い、辞意を伝えるだろう」
フィリッポ・インザーギ(サレルニターナ監督 / DAZNイタリア)
「練習場でみられた姿をピッチで出してくれることを願っていた。未勝利できていた重圧がみんなの肩にのしかかっていた。良い試合ができると思っていたし、完璧だったよ。雰囲気は変わった。この勝ち点3が我々に希望を与えてくれる。まだ何も成したわけではないが、自信につながるね」
「カンドレーヴァは見事だった。試合前に『今日はすごいプレーをしてくれそうだな』って伝えたよ。この一週間、とてもいい練習ができていた。今の彼はイタリア代表にふさわしいレベルにある」
鎌田大地の採点は?
ルイス・アルベルトが不在のうちにアピールしたかった鎌田だが、この試合のパフォーマンスは低評価と言わざるを得ない。
『TMW』はパトリックと並んでチーム最低となる5の採点。「困惑。ピッチの真ん中であてもなく歩き続けた。簡単にボールを失いすぎている」と記している。
『LaLazioSiamoNoi』でもチーム最低点タイの5。「どれもシンプルすぎる。スピードとしても選択肢としても効果的でなく、平凡だった」と寸評した。
『スポルトメディアセット』では5.5。こちらは多くの選手がワーストタイという形だが、低評価であることは変わりない。
なお、ラツィオの最高評価は満場一致でインモービレとなっている。試合全体ではサレルニターナのカンドレーヴァやカスタノスが高い評価となった。