モウリーニョの指摘したスペツィア戦の逆転弾
セリエA第35節のスペツィア対ラツィオは、4-3でアウェーのラツィオが勝利した。この試合をジャッジしたルカ・パイレット主審とVAR担当のルイジ・ナスカが、一足先にシーズンを終えたようだ。『ANSA通信』が伝えている。
点の取り合いとなったこのゲーム。問題視されているのは、90分にフランチェスコ・アチェルビが決めたラツィオの逆転弾だ。インモービレがペナルティーエリア左から放ったシュートは、スペツィアGKプロヴェデルが前に出て止めた。ラツィオはこのこぼれ球をルイス・アルベルトがシュート。ミートしなかったボールをゴール前に残っていたアチェルビが詰めて決勝点となっている。
だが、このゴールには各方面から物言いがついた。ローマのジョゼ・モウリーニョ監督は1日後試合のあとで「22年間私は監督としてやっているが、何も変わっていない。サッカーは変わるが、あなた方(メディア)は変わらない。試合後に毎回質問を受けてそれに答える。それも22年間変わっていないことの一つだ。もう1つ変わっていないことが、オフサイドのゴールで試合に勝っていたかもしれないということだ。昨日はオフサイドのゴールで勝ったチームがあったね」と、ラツィオを指してコメントした。また有名なパーソナリティであるファビオ・カレッサ氏もこのジャッジを非難し、ラツィオが公式声明を出す事態になっている。
実際のところ、ジャッジはかなり際どいものだった。ただ、映像によると、わずか40cmだったがオフサイドであることが確認できる。審判連盟は、主審とVAR担当がこのシーンについての確認を怠ったことに問題があると判断しており、パイレット、ナスカ両氏を今季残り試合で担当させないことを決めたそうだ。