アルベルト・ザッケローニ氏が、8日付『トゥットスポルト』のインタビューに応じた。その中で、ユヴェントスDFジョルジョ・キエッリーニとフェリペ・メロの衝突についても語っている。
2010年にユヴェントスでフェリペ・メロを指導したザッケローニ氏。「彼との関係は良好だった」と語り、当時を振り返っている。
「彼が交代したときに握手の手を出さなかったことがあって、ケンカしたのではないかと言われたね。ただ、実際には『良くやった』と声をかけていたんだ。練習で彼が誰かと口論になったり、相手を蹴ったりしているところはみていない。とはいっても、ピッチを出てまでチェックするようなことはしていないけれどね」
「ピッチを離れると少し雑だと言われたが、監督は選手たちのプライベートまでかかわる必要はない。たとえ夜遊びしていようが、ピッチで全てを出し、良いプレーをしたなら、知らないふりをすることもある」
それはチームに良くないムードを生むのではないかと問われると、ザッケローニ氏はインテル時代を引き合いに出した。
「例えば、アドリアーノは一人で試合を決めることがあった。あるときは、ママが空港にいて、あるときは車のタイヤがパンクし、またあるときは警察に止められて…。彼はよく遅刻をした。ある日、私は5分遅刻した彼にみんなの前で言ったんだ。『怒ってはいない。どのみち、日曜日の試合には出す。ただ、今日は練習せずに帰って、パジャマを着て寝なさい。練習する気になれば練習をしなさい。意欲を持ってきなさい。それがあれば、遅刻はしないはずだ』とね。そこから彼は時間通りにくるようになり、一人で勝利に導いた」
アドリアーノと違い、フェリペ・メロは一人で試合を決める選手ではない。
「キエッリーニは賢い青年だ。彼は明らかに特定のことを好んでいなかった。ピッチでは望んだことをできるが、その役に立たなければ…。とにかく、キエッリーニには敬意を持っている。彼がユヴェントスのファミリーにとどまることは明らかで、クラブの責任者だ。その準備ができているし、それに値する人物だね」