イゴール・トゥドール体制初戦で勝ち点3
ユヴェントスは29日、セリエA第31節でジェノアと対戦し、1-0で勝利した。イゴール・トゥドール監督の初陣で白星を取り戻した。
3-4-2-1でリスタート
トゥドール監督は、予想通り、ユヴェントスを3バックに変更。ガッティ、レナト・ヴェイガ、ケリーを並べ、カルルはベンチとした。ニコ・ゴンサレスとマッケニーがウイングバックに入り、中盤の底にはロカテッリとテュラム。前線はドゥシャン・ブラホビッチを最前線とし、ユルディズとコープマイネルスがシャドーを務める形でスタートした。
監督交代で熱が戻ったのか、ユヴェントスは立ち上がりからアグレッシブで、球際での強さやセカンドボールの反応で優位に立ち、リズムよく入った。
25分には先制点。新監督が素早くスローインをさせると、ブラホビッチのポストプレーを受けたユルディズがペナルティーエリア右の角度のないところから決めて1−0とする。
その後もユヴェントスが主導権を握る展開が続いた。ジェノア攻撃は、ユヴェントスが対人守備の強さにモノをいわせて封じ込めた。監督交代から日が浅く、攻撃はユルディズらの個人技に頼ることが多かったものの、決定機をつくった。ジェノアGKニコラ・レアーリの好守に阻まれて2点目は奪えなかったものの、1-0の勝利を収めた。
トゥドール監督の試合後会見
試合を振り返って
「まず注目すべきは、ジェノアのような真面目なチームと対戦したことだ。我々の勝利は妥当のものだった。全員にとって、勝利でスタートを切ることが重要だった。多くの選手が良い試合をしてくれたし、それはポジティブなことだ。まだまだ改善の余地があると感じたし、それが今週、初めて全員がそろう週の良いスタートになる。しっかり取り組んでいかなければならない」
いきなりユヴェントスを変えたように見えるが?
「選手たちはうまく反応してくれた。チームには良い雰囲気があるし、全員が取り組む意欲を持っている。人それぞれに合わせて働く必要があるが、カギになるのは強い姿勢で取り組むことだ」
トゥーン・コープマイネルスについては?
「良くなっていくには、ひたすら働くしかない。彼は誠実でよく働くし、思い入れのある選手だ。ニコも良かったし、痙攣で交代したがユルディズも非常に良かった。中盤の選手たちにも満足している。守備陣も信頼を与えてくれた。90分間ずっと強度を保ちたいところだが、3日間ではそれは難しい」
これからのユヴェントスはもっと縦に速いチームになるか?
「ジェノアは前から多くの選手でプレッシャーをかけてくるチームだ。我々は背後のスペースを狙わなければならなかった。まだ改善すべき点はあるが、“プレーする楽しさ”が必要だ。目標を持ち、ボール回しをもっと増やしていくこと。その上で自分の好きなサッカーをやるためには勇気が必要だ。あるスタイルで戦いたいなら、しっかり走らなければいけない」
自身の感情は?
「ティフォージのチャントが聞こえてきて、感動的だった。それはティフォージにとっても大切なことだったと思う。素晴らしかったが、私は集中していた。正しいスタートを切ることが大事だったね」
ピエール・カルルを外した理由は?
「選択だ。私は選手たちが私を迷わせる存在になってくれることがうれしい。我々は選ぶために報酬をもらっているわけで、当たることもあれば外すこともある。それに今は交代枠が5つあるので、チームの半分を入れ替えることもできる」
ドゥシャン・ブラホビッチについて
「ブラホビッチの出来には満足している。ただ、審判に話しかけすぎた点は気に入らなかった。あれはエネルギーの無駄遣いだ。だが、彼には意欲があり、よく戦っていた。気に入っている」