かつてインテルやラツィオで活躍したデヤン・スタンコビッチが、『スカイ』のインタビューに応じた。
――シャルケ戦、ジェノア戦、ミラン戦…。どのゴールが気に入っている?
「良い質問だね。一番おかしいのはシャルケ戦だ。ちょうど9年前のゴールだね。まあ、試合そのものはうまくいかなかったけど。一番難易度が高いのはジェノア戦。ミラン戦のは唯一というわけじゃないね」
⚫️🔵 ¡Esta espectacular volea de Dejan Stanković nos deleitó #TalDiaComoHoy en 2011! #UCL | @Inter_es pic.twitter.com/QtyCEQAchX
— Liga de Campeones (@LigadeCampeones) April 5, 2020
――シャルケ戦の敗北は、あなたにとって最も大きい失望?
「私じゃなく、チームにとってだ。そのシーズンはたったの数日間で全てを失った。その試合のあとでダービーを落としたね。負傷者がたくさんいて、不運もあった」
――あなたはゴールを決めるが、息子のフィリップはゴールを守る立場
「息子は優秀だよ。彼の道を行っているね。アドバイスに耳を傾けてうまくやっていると思う。トップチームにも1カ月いたね。息子へのアドバイスは、練習をすること以外だと、話を聞けということだけだった。チームにはアントニオ・コンテがいて、たくさんのことを学べる」
――フィリップは走るのが嫌いでGKになったというのは本当?
「ああ。息子にとって練習は疲れるものだった。だからグローブを手にしたんだ」
――2010年のインテルと2000年のラツィオ、どっちが強い?
「全然時期が違うからね。カルチョは日々かわっているものだ。いずれもすごくタフなチームだった。私の意見では、あのラツィオは本来の強さほど勝ててなかった。チャンピオンズリーグでももっとうまくやれたはずだね。インテルでは歴史をつくった。信じられないことをしたね。ユヴェントスだっていまだに達成できないことをしたんだ。三冠は歴史に残るね」
――そのシーズンが繰り返されないことに気づいたのはいつ?
「優勝した前のシーズンも、我々は取り組んできた。ただ、何かが足りなかったんだ。2年目にジョゼ・モウリーニョがきた。本当にすごく大きかったね。選手のチョイス、システム、そして我々にあったパーソナリティ。我々は全てを勝ち取りたかった。インテルは目標を選ばない。キエフでは運が良かったと思う。それからチェルシーを倒し、ラスト2カ月は13、14選手で戦った。モウリーニョのほかに、ロッカールームにいた人間で歴史をつくった。最後の45日間は崩れたけど、モウリーニョが我々を引き出した。人間としても成長したね」
――最もインスピレーションを受けた監督は?
「監督である前に、人として素晴らしい人と働けた。みんなから必要なものを受け取っているよ。レッドスターの監督を楽しんでやっている。すごく真剣だ。エリクソンからマンチーニ、モウリーニョまで、みんなが私のカルチョを構築した。選手にとって、何が重要かは分かっている。諦めないこと、敬意を忘れないこと、ピッチ外でどうするべきか。まだ辞めてそんなに経っていないから、選手のことはよく分かる。自分のアイデンティティをつくっていく」
――マンチーニとのエピソードを
「“マンチーニの息子”とみんなにイジられたけど、彼にはチームメートとして守られていると感じていた。監督になった彼には、いろいろなことを学んだよ。ピッチ上ではその前から監督だった。彼のもとで学んだことは多いね」
――インテルがユヴェントスを超えるために必要なことは?
「ギャップはかなり縮まったと思う。これはコンテに期待されていたことで、選手とともに素晴らしい仕事をしているね。現在のチームから何も失わずにトップレベルの選手を1、2人を加えることで、スクデット候補になれる。一時中断が、良いことになるか悪いことになるのかは分からない。ただ、インテルは大きなことができるはずだ。欠けているものが加われば、インテルはトップになれる」