アッレグリとキヴ、指揮官の器が問われる天王山
8日にセリエA第28節のミラン対インテルが行われる。今回のミラノダービーは、2位対首位の天王山でもあり注目度は高い。
注目を集めるのは、ピッチ上の戦いだけではない。マッシミリアーノ・アッレグリとクリスティアン・キヴ。経験豊かな智将と、インテルの未来を託された若き指揮官による「采配の決闘」が、ミラノの夜を熱く焦がしている。
ローマ監督時代にキヴを指導した経験を持つファビオ・カペッロは、5日の『ガゼッタ・デッロ・スポルト』で、次のように述べた。
「インテルは、(コッパ・イタリアの)コモ戦で、日曜日のミラノダービーを強く意識していることを明確に示していた。コッパ・イタリア準決勝は、両チームとも非常にスローなテンポで戦い、率直に言って失望させられる内容だった。コモにしても、コッパのタイトルよりチャンピオンリーグ出場権の確保に集中しているように見えた」
カペッロはこの停滞感の裏に、インテルの「計算」を感じ取っている。
「私が導き出した結論はこうだ。インテルは、このダービーに勝利すれば、すでにスクデットを胸に刻んだも同然だと確信しているのだろう」
さらに名将の視点は、対峙する両指揮官の資質へと向けられる。7日の『MilanVibes』のインタビューにおいて、カペッロは新旧ふたりの監督を対照的に評価した。
「キヴのような若い指揮官を据えることは、選んだ側に確信があったことを意味する。それは会長や幹部たちの功績だ。かつての私も『イエスマン』と揶揄されたものだが、周囲は私の本質を何も分かっていなかった」
一方で、ミランを率いるアッレグリに対しても、その普遍的な手腕に敬意を払っている。
「現在のアッレグリの手腕は、彼が今もトップクラスの一人であり、決して過去の人間ではないことを証明している。彼は手元の戦力を理解し、選手の価値を見極める術を知っている。最近の若手監督の多くはそれができず、ただ他者の手法をコピーしているにすぎない」
百戦錬磨のベテランがその矜持を見せるのか、あるいはインテルが確信を持って抜擢した新鋭が時代の扉をこじ開けるのか。今回のミラノダービーは、カルチョの世代交代を象徴する重要な分岐点となるかもしれない。
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