「自殺を考えたこともあるし、実際に三度、命を絶とうとした」
2012年から2016年にかけてインテルに所属していた元コロンビア代表のフレディ・グアリンが、『コッリエレ・デッラ・セーラ』のインタビューで、自身の“暗黒時代”と、そこから立ち直りつつある現在について語った。
グアリンはポルトで活躍したのち、2012年1月にインテルに加入した。抜群のフィジカルと破壊力あふれるシュートを武器としていたが、期待されたほどのインパクトは残せず、2016年に中国の上海申花に移籍した。
その後、コロンビアに復帰したグアリンは、2021年に家庭内暴力で通報され、警察に逮捕される騒動を起こした。
グアリンはアルコール依存症に苦しみ、現在は回復に向かっているという。インタビューの中で次のように語った。
「インテル時代、妻との別居がきっかけで酒を飲み始めた。中国に移籍してからは状況がさらに悪化した。家族を失いかけていたし、子どもたちとも離れていて、その責任をすべて自分に感じていたんだ」
「父には手をあげてしまった。でも、あのときは正気じゃなかった。酔っていた。会うたびに抱きしめて謝っている。父はもうとっくに僕を許してくれているよ」
「自殺を考えたこともあるし、実際に三度、命を絶とうとした。神に救われたんだ」
「ある日、家でひとり酒を飲んでいたときに、身近な人たちに電話をかけまくったけど、誰も出なかった。最終的に、僕は代理人と心理カウンセラーに助けを求めた」
「ある支援施設に入れてもらって、酒を断った。そこでのプログラムのおかげで、またトレーニングも始めることができた。リハビリを始めてから半年後、4年ぶりに子どもたちに会えた。自分の弱さや、母親との問題について正直に話した。すぐには許してもらえなかったけど、時間をかけて理解してくれた。今は、その心理カウンセラーと一緒にその施設で働いている。僕の経験を、人の役に立てたいと思っている」
壮絶な過去を経て、ようやくそのときと向き合えるようになったグアリン。昨年には現役復帰の夢も口にしていたが、再びピッチに立つ日は訪れるだろうか。
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