最終節の前倒し開催に課題山積、リーグ運営の対応に批判も
インテルは久しぶりにミッドウィークに試合がない一週間を過ごしているが、まだ日程に悩まされる可能性がある。ナポリとの間で優勝決定戦が行われる場合の日程が決まっていない。
11日に行われたセリエA第36節で、インテルはトリノに勝利し、ナポリはジェノアと引き分けた。この結果、両チームの勝ち点差はわずか1に縮まり、最終節終了時に勝ち点が並ぶ可能性も浮上している。
セリエAでは、最終節終了時に勝ち点が並んだ場合、優勝を懸けたプレーオフ(優勝決定戦)を実施する規定となっている。残り2節、インテルはラツィオとコモ、ナポリはパルマとカリアリとの対戦を控えており、両者が肩を並べる展開も十分にあり得る。
問題はその後の日程だ。インテルは5月31日にUEFAチャンピオンズリーグ決勝を控えているため、セリエAでの最終戦を5月24日または25日に行う必要がある。そのためには、第38節を21日か22日に前倒しなければいけない。
試合は原則として同時刻キックオフと定められており、コモ対インテルのみを前倒しすることはできない。ナポリ対カリアリを含む、関係する4クラブの合意が不可欠となる。
『カルチョ・エ・フィナンツァ』によれば、過去数週間の事例を見るかぎり、ナポリが平日の開催に同意しない可能性は高く、状況は不透明なままだという。
こうした背景から、レーガは第37節の結果を見守った上で、最終節および優勝決定戦のスケジュールを最終決定する構えだ。しかし、そもそもこのような事態に至ったこと自体、記事は「セリエAの運営の不備」と厳しく指摘している。
おそらく今、リーグ関係者は第37節の段階で優勝決定プレーオフ開催の可能性が消滅することを密かに願っているはずだ。