インテル指揮官が声を荒げたがルール上は…
23日に行われたコッパ・イタリア準決勝セカンドレグのインテル対ミランは、3−0でミランの勝利に終わった。ファーストレグが1−1だったミラノダービーは、85分にタイアニ・ラインデルスがゴールを決めたところで勝敗が事実上決まった。この試合で主審がアディショナルタイムを取らずに試合終了を告げたことが注目を集めている。
アディショナルタイムなしという決定にシモーネ・インザーギ監督が影響したことは間違いない。インテル指揮官が第4審判のジャンルカ・アウレリアーノに対して、「アディショナルタイムはいらない。いらないと言っているだろ! バカにするな!」と強い口調で話すところがSNSで話題になっている。
ただ、それを監督が決めていいのかという議論も起きており、元審判のルカ・マレッリは自身のSNSで以下のように説明した。
「ルールブックには、アディショナルタイムは任意ではなく義務と記されている。よって、原則的にアディショナルタイムなしというのは認められない」
「ただし、いくつか例外はある。ごく稀に良識に基づく判断が下されることがある。この試合のように、アディショナルタイムが結果に影響を与えることはないと判断された場合も省かれることはある。だが、それは主審が判断したときだけだ」
「こういった場合、主審はまず第4審判に無線で連絡を取り、その後、両監督にアディショナルタイムの省略について確認する。両者の合意が得られた場合に限り、90分で試合終了となる」