ボローニャ戦で露呈、テュラム不在の重み
インテルは23日、コッパ・イタリア準決勝セカンドレグで宿敵ミランとのミラノダービーに臨む。この大一番に向けた先発メンバーは、前節セリエAのボローニャ戦から大きな変更はないと見られている。しかし、それは同時に前線の不安定さを露呈する可能性も孕んでいる。
インテルは現在、マルクス・テュラムが負傷離脱中で、ミラノダービーではラウタロ・マルティネスのパートナーがホアキン・コレアになると予想される。
コレアはボローニャ戦でのパフォーマンスが酷評されている一人。過密日程が続く中、UEFAチャンピオンズリーグの登録メンバー外で出場時間が短い選手が、運動量という基本的な部分でも貢献できていないと、多くのティフォージが批判している。
一方、メフディ・タレミも途中出場を重ねるが、ここまでリーグ戦22試合でわずか1得点。度重なる負傷により本調子ではないものの、控えFWとして期待に応える働きは見せられていない。
『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、「2人合わせてわずか4得点──にもかかわらず高額サラリー。移籍市場における2つの誤算」と厳しく指摘。
さらに「インテルにとって歴史的なシーズンになり得るが、機能していない高額な2基のエンジンを抱えている」と評し、「2人の得点はチーム全体のわずか4%に過ぎない一方で、年俸は合わせて税引き前で1200万ユーロに上る」と指摘した。
インテルの控えFWでは、マルコ・アルナウトビッチがシーズン途中から要所で得点を挙げ、”ThuLa”コンビを陰から支えてきた。しかし現在はコンディション不良により、試合終盤の限定的な出場にとどまっている。
FWは他のポジションに比べてターンオーバーが難しく、過密日程下では特に消耗が激しい。シーズンもいよいよ終盤戦。果たしてコレアとタレミは、現状を打破し、厳しい評価を覆す活躍を見せられるだろうか。