FIFAクラブワールドカップを控えて補強の準備が進む
インテルは、ジョナサン・デイヴィッドの獲得に本格的に再始動しているようだ。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が11日に伝えた。
カナダ代表のデイヴィッドは、今季でリールとの契約が満了するため、以前から複数クラブが興味を示していた。インテルは高額年俸やレギュラーポジションの確約が難しいため争奪戦から一歩退いていたものの、最近になって接触が再開されたと報じられていた。
同紙によると、インテルはミランと対戦したコッパ・イタリア準決勝ファーストレグの前にデイヴィッドの代理人であるニック・マブロマラスと接触した。単なる挨拶ではなく、しっかり契約条件について問い合わせる話し合いだったという。
その裏には、デイヴィッドに対して、いまだに本格的なオファーを提示したクラブは存在しないという事情があるとされる。選手側の年俸要求は800万ユーロ、一部では1000万ユーロとも言われ、さらに高額なコミッション料も発生するため、移籍先候補と噂されるアーセナルやバルセロナも慎重になっているようだ。
インテルとしても、マルクス・テュラムと同等の条件が限度。年俸500万ユーロの5年契約の条件を用意したという。この条件で実現は難しいが、他クラブが動かないのであればチャンスはあるとみられる。
デイヴィッドの獲得が困難な場合は、ボローニャのサンティアゴ・カストロラノ獲得を目指すことになりそうだ。
ルイス・エンヒキは青信号
インテルはマルセイユのルイス・エンヒキ獲得も前進しているが、こちらはより現実的な交渉段階に入っているとみられる。
同紙によれば、バイエルン・ミュンヘンは争奪戦から撤退したため、現在はインテルが取引成立に近づいている。
最後の難関は、マルセイユとの交渉だ。マルセイユはルイス・エンヒキの移籍金を3000万ユーロに設定している。インテルは2000万ユーロ程度での獲得を狙っているため、マルセイユが値引きに応じるかがカギだ。
インテルは、右ウイングバックの層を厚くする狙いがある。ルイス・エンヒキが加入すれば、デンゼル・ドゥンフリースと2人でウイングバックを担当し、マッテオ・ダルミアンは右センターバックとしてカウントし、さらに選手層が厚くする狙いがあるとされる。