セリエA第24節は判定問題頻発
セリエA第24節では、審判のジャッジに注目が集まってしまった。『コッリエレ・デッロ・スポルト』によると、インテル対フィオレンティーナをさばいたフェデリコ・ラ・ペンナ主審と、エンポリ対ミランをさばいたルカ・パイレット主審に、セリエB行きが命じられた。
今節は特に各地でミスジャッジが目立った。インテル対フィオレンティーナでは、そもそも存在しないはずのCKからインテルが先制。一方、フィオレンティーナの同点弾は、厳しいハンド判定によるPKであり、帳尻合わせと見られても不思議ではない判定だった。そのほかにも、議論を呼ぶジャッジが複数起きている。
これを受け、イタリア審判委員会(CAN)の責任者であるジャンルカ・ロッキは危機感を抱き、問題のジャッジをした審判に処分を科した。
●判定に憤るイブラヒモビッチ(2025/2/11)
●インザーギは「フィオレンティーナが怒るのは当然」と同情(2025/2/11)
上記のとおり、ラ・ペンナ主審とパイレット主審は、セリエAでの担当を外され、セリエBで経験を積み直すこととなった。
特に問題視されたのはトリノ対ジェノアをさばいたエルマンノ・フェリチアーニ主審と、VAR担当のアレアンドロ・ディ・パオロは当面の間、審判活動を停止することになった。
トリノ対ジェノアでは、後半アディショナルタイムのジャッジが大きな話題を呼んだ。サベッリがサナブリアのユニフォームを引っ張っていたにもかかわらず、PKは与えられなかった。
後日、『DAZNイタリア』の番組で審判団の音声が紹介された。それによると、副審のジョルジョ・ペレッティが「守備側のファウルを取るべき」と進言したが、VARルームから「待って。確認している」と返答があり、結局、VARの介入はなかった。
審判団のやりとりを番組で公開する「OPEN VAR」はもともと、審判団への理解を高める意味合いに加えて、審判の質向上も目指した取り組みとされているが、コミュニケーション不足が露呈し、むしろさらなる批判を招いている。また、ミラン対インテルのVAR音声は公開されていないなど、一部重要な試合におけるやりとりを表に出していないことも評判が良くない。
●ユヴェントス戦の判定にセスク不満爆発「議論の余地のないハンド」
●ルカ・パイレットは1月15日のインテル対ボローニャも担当