セバスティアーノ・エスポジトと夢を語り合ったスイス人FW
インテルは23日のUEFAチャンピオンズリーグでヤング・ボーイズと対戦する。ヤング・ボーイズのダリアン・マレスが22日の『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のインタビューに応じた。
マレスは2020年にインテルに加入したスイス人アタッカーで、ジェノアとバーゼルへのレンタル移籍を経験した後、2023年夏に完全移籍でインテルを離れてヤング・ボーイズに加入した。
古巣と対戦するマレスが、当時を振り返っている。
「インテルにいた時はまだとても若くて、当時はちょうどコロナウイルスのピークだった。ミラノには9日間しか滞在しなかったけれど、とても充実した日々だったよ」
「メディカルチェックを受けて、関係者全員に会い、ピエロ・アウジリオとたくさんの時間を過ごした。インテルのベンチにはアントニオ・コンテがいたね。ホテルにいる時間が長くてあまり外出できなかったけど、彼が世界最高の監督の一人だとすぐに感じたよ。そのあとジェノアに行ったんだ。それも事前に決まっていたことなんだ」
マレスは250万ユーロの移籍金でインテルに加入したとされている。
「インテルに行ったとき、財政的な問題があることはなんとなく知っていたけれど、具体的にどんな問題があったかは分からなかった。ビダルの契約にもいろいろな複雑な事情があったのを覚えている。でも、付加価値については、僕からは話しにくいね。僕はインテルと契約できて満足していたし、とてもうれしかった。彼らは獲得する半年前から僕のことを追いかけてくれていたんだ」
ジェノアで経験を積んだあと、スイスのバーゼルにレンタルされた。
「バーゼルではストラヒニャ・パブロビッチ、ダン・エンドイ、セバスティアーノ・エスポジトと一緒にプレーした。パブロビッチも僕と同じで、セルビアにルーツを持っていて、初日から彼が環境に慣れるように手助けしたんだ。いまでも友達で、時々連絡を取り合っているよ。エンドイとは昔からの知り合いで、僕たちは大親友なんだ。昨年はボローニャで彼の試合を全部見たよ」
「セバは素晴らしい選手だね。彼とインテルの話をするのは当然のことだった。オレたちが未来のインテルのFWコンビかもね、なんて冗談を言い合っていた。お互いのゴールをアシストしたときなんかは、『いつかホントに…』みたいなことを言ったものだよ。でも、正直それが難しいことは分かっていたんだ。インテルにはワールドクラスばかりだからね。それでもインテルのことは常にチェックしていたよ」
ヤング・ボーイズは不振に陥っている。そんな中で、インテルとチャンピオンズリーグで対戦だ。
「チャンピオンズリーグはサッカー界で最も大きな舞台だ。インテルのようなチームと対戦するのはもちろん簡単ではないし、近年の彼らはさらに強くなっている。スクデットにチャンピオンズリーグ決勝進出と、素晴らしい結果を残しているね。でも、不可能なことはない。厳しい戦いになるけど、僕たちは自分たちを信じている。審判が試合終了の笛を吹くまで戦い続けるつもりだ。完璧な試合をしなければならないし、インテルにとっては悪い日でなければならない。運も味方につける必要があるね」
そして、マレス自身にとっても特別な想いがある。
「インテルと契約した日は、自分を本当に誇りに思った。明日の夜は特別なものになるよ。今でもインテルの試合はたくさん見ているし、素晴らしいチームだ。だから、明日は本当に特別な試合になるね」