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「インザーギの契約は形式的。ラウタロは急がず、バレッラが先かも」。インテルSDが語る

「もしルカクのことがなかったら変わっていたことは1つだけ」

インテルのピエロ・アウジリオSDが、『リベロ』でロングインタビューに応じた。その模様を『FcInterNews』などが取り上げている。主な話題は以下の通り。

ダービーの終わりに何を考えていたのか

「それは言えないよ。少し汚くなるし、1から100のうち95は苦しみであり、残りの5が楽しみだ。経験している瞬間を楽しんでいるだけじゃない、次の日からどうするかということも頭にあるものさ。次の日からメルカートの話ばかりする君たちのせいでもあるよ(笑)。とにかく、少し立ち止まることは正しい。クラブ全体で得た成果を楽しむことは大事だ」

メディアについては?

「もうあまり怒ることはないね。誠実でなかったり、選手への敬意がないものも時々あって、そういうのは気に入らないが、結局は選手をどう守るかの話であり、いまは笑って眺めることが多くなった。新聞をみて、その一日がどんな日になるかをイメージするようになったよ」

メルカートはもう終わったといったが…

「率直な返答だったが、ロジカルでもあった。昨年のいまの時期は、忙しくて厳しい夏になることが分かっていた。10〜15人を出さなければいけなかったからね。そして、予想外のこともあった。今季はそうじゃない。いまのインテルは、来週に次のカンピオナートが始まったとしてもそのまま戦うことができる陣容だ」

11人+11人の編成をより増やすべきなのか

「深く分析しなければいけない。このチームの成功の秘訣の一つは、適切な選手がいて、多かれ少なかれそれぞれに機会があったことがあるだろう。チームが大所帯になれば、それだけベンチに座る選手は多くなる。それは問題だ。一部の出番が少ない選手の不満を感じた監督にとっても問題になる。適切な人数で、足りない場合は若手で補う方が好ましいかもしれない」

FWは5人体制と言われているが?

「分からない。シーズン終了後に、監督とその問題を取り上げるつもりだ。今季は4人のFWでプレーし、非常に良い結果を出した。なぜ変える必要があるのか、理解できない。もし我々の若手を5番目の選手として使う機会があれば、成長させることもできるだろう」

「たとえば、ムヒタリャンはもともとセカンドトップだったが、その後、トレクァルティスタとしてプレーした。アベレージ以上のサッカーの知識を持っており、我々の長いキャリアで見た中で数少ない選手だ。必要に応じて、彼はアタッカーとしてもプレーできる。我々の若くて優れた監督は、このシステムで素晴らしい仕事をしている。過去に異なる経験を積んできた彼は、もしかしたらここでも異なることを試みるかもしれない。もしアタッカーが不足している場合には、異なるアプローチを試してみるだろう」

グズムンドソンに時間を求めたという報道があった

「私が確認したのは、彼がクオリティの高い選手だということだけだ。インテルはそういった選手が好きで、ジェノアはよく見つけてきたね。ただ、我々にはアルナウトビッチがいて、サンチェスのことも考えなければいけない。さらに、サトリアーノ、オリスターニオ、カルボーニ、そしてエスポジト兄弟もいる。セバスティアーノはサンプドリアで好調だね。我々は冷静に評価するつもりだ」

バレンティン・カルボーニは5番目になり得るのか。それともレンタルの方がいいのか

「彼のクオリティを考えると、正直言って、インテルでのプレーも問題ない。彼には非常に高い期待がある。ただ、彼をここに連れてくることが適切かどうかも考える必要があるだろう。おそらく彼の出番を限定するおそれがある。そうなると、外で成長し続けさせるかを検討する必要が生じる。彼はモンツァで非常に良いパフォーマンスをしている。アルゼンチン代表からも呼ばれた。彼を残したいか? ほかの選手と同様に彼はインテルと長期契約を結んでおり、成長させることができることをうれしく思っている」

獲得、売却、契約延長。どれが一番簡単か

「今日のサッカーでは、良い売却が難しい。1つのシーズンで大きな移籍はほとんどないからだ。メルカートは、ビッグネームや有望な若手にとって重要になっているが、一方で、ある程度のレベルで自分を証明しなければならない選手がいる中間層では、難しさが増す。また、彼らを獲得することも、ばかげた価格のせいで複雑になっているんだ」

コスト・ゼロのメルカートになるのか

「過去数年と似たようなメルカートになるだろう」

この挑戦を恐れているのか、それとも楽しんでいるのか

「我々は恐れない。将来どのようなことが待っているか知っている。昨年とは異なる点がいくつかあるが、大きな変更を加える必要がないため、1年前とは異なる市場になる。『もしかしたら我々はすでに市場を終えているかもしれない』と言ったとしても、それは挑発ではなく、真実なんだ。私にとって、チームはすでに来季に向けた準備が整っている。我々は売却の必要すらない。昨年は、マンチェスター・ユナイテッドからのオファーがなければ、オナナも残していただろう」

ロメル・ルカクについて

「ああ、電話はあったが、ほかにも異なる電話があった。さまざまな妄想があったね。異なるシグナルもあったが、彼はナイスガイだよ。我々が起ころうとしていることを理解したとき、そこで終わった。それは、より文明的な形で終わったんだ。あとは彼が自分の道を行くと決めたわけで、我々も我々の道を行ったということだ」

それによって戦略が変わった

「本当に戦略が変わった唯一のことは、ジェコに関する選択だった。シーズン中に、関係を継続するのは適切ではないと理解していたからね。お互いにスペースやプレー時間を奪い合い、うまくいかなかった。最初のシーズンではうまくいったのは、ルカクのケガもあったからであり、ジェコが非常に素晴らしかったというのもある。もしルカクの問題がなかったら、ジェコとの契約を更新していただろう。テュラムはどちらにせよやってきていただろう」

マルクス・テュラムは驚いたか

「いや、彼のクオリティには確信があった。我々は彼を長い間追っていたから、サプライズではなかったよ。彼の理想的なポジションはストライカーで、ウイングではないと考えていました。とはいえ、ゆっくりと馴染んでもらうつもりだったけどね。彼の質に疑いはなかったが、彼の適応のスピードの問題だった。彼の適応は本当に新しいものでした。その後、アルナウトビッチとサンチェスでFW陣が完成したね」

マルコ・アルナウトビッチについて

「アルナは身体の問題に影響されたと思う。こういったタイプのケガは、回復に時間が掛かるものだ。我々は彼に満足している。彼は自分の役割を果たした。ピッチ上以外でも重要な貢献をした。プレー時間は非常に少なく、彼自身の期待にも満たなかったですとしてもね」

「サンチェスも同様だ。マルコはラウタロとテュラムについてこう言っていたよ。『こんな選手について何を言える? 彼らは素晴らしい選手で、素晴らしいシーズンを過ごした。僕は最善を尽くすことを約束する』ってね。もちろん、常にもっとできることがありますが、我々は非常に満足している。外からは多くのことが見えないものだが、我々ディレクター陣やコーチたちは見ており、その貢献を認識している」

ラウタロ・マルティネスの契約延長

「重要な選手についての交渉だから、こういったことはどのクラブにでも起こる。クラブの財政を大きく動かすことだから、契約には相応の時間が必要なものだよ。彼は我々にとってのカピターノで、我々はサッカー選手としての彼を高く評価している。代理人が適切なポイントを探そうとするのは当然のことだ。そのバランスを探しているところで、1〜2カ月以内にまとまれば、クラブの計画が変わることはないよ」

ニコロ・バレッラの方が簡単か

「まあ、状況はほぼ同じだ。私は(代理人のアレッサンドロ・)ベルトラミを30年間知っている。バレッラの進捗は非常に良好だ。タイミングの面で、ラウタロよりも早くまとまると予想している」

シモーネ・インザーギの契約延長は順調そう。次のシーズンについてはどう考えているのか?

「形式的なことだ。こちらはあまりにもはっきりしたことだから、タイミングの話もしていない。テーブルについて、5分で話し終わるようなことだ」

ハカン・チャルハノールとヘンリク・ムヒタリャンの加入

「ムヒタリャンについては結構時間がかかった。彼はローマでとても良かったからね。彼は契約延長を考えていた。たぶん、ローマの動き出しが少し遅かったのかもしれない。彼は自分の中の決まりを持っており、ローマが先に動くことを待っていたようにも思う。そこに我々が入っていった形だ」

「チャルハノールのことはエリクセンの残念な出来事があったときだ。ひどい出来事だったね。彼のことをとても心配していた。そのうえで、我々が彼を失ってどうなるかと考え、メルカートでどんな可能性があるかをシモーネ・インザーギと話した。ムヒタリャンよりも交渉としては簡単だったと言えるね」

フェデリコ・ディマルコの復帰時に、ここまでの選手になることを予想していたか

「いや、そこは正直に言わないとね。我々の功績としては、選手を決して見捨てなかったことにある。彼はケガでほとんど出られないシーズンもあった。監督に使ってもらえない時代もあった。それでも我々は見捨てなかった。レンタルを続けながら、常に支えてきた。そして、インザーギのもとで誰も見たことがない姿になった。3度だけトレーニングをみたあとで彼が言ったんだ。彼を移籍させないでくれとね」

かつてラファエル・レオンの獲得に近づいていたというのは事実か

「ああ。ロンドンでリールのジェラール・ロペスと会って話した。条件面を確認したが、選手と話まではいかなかったね」

まだ名前が挙がっていない選手で頭にある選手はいるのか

「それこそが我々の仕事だ。1年前のビセックのような、ね」

センターバックの補強はあるのか

「現時点ではノーだ。誰も移籍を望んでいないから必要がない。我々の立ち位置はそういうところだ。良い選手がそろっている。アチェルビやダルミアンは年齢のことが言われるが、彼らは真のプロフェッショナルであり、みんなの模範だ。私はずっといてもらいたいくらいだよ」

「スポーツディレクターとして、アレッサンドロ・ボンジョルノが好きじゃないというわけにはいかないね。彼のことは気に入っている。ただ、気に入ったもの全てを手にできるわけじゃない」

ティアゴ・ジャロを狙っていたのか

「ああ。なぜ彼がプレーしていないのか? それはユーヴェに聞いてくれないと…。我々は6月の契約を目指していた。リールとも話がついていたし、ほかのクラブがその前に動いても大丈夫なはずだった。それでも彼はユーヴェを選んだ。そして、我々はみんな満足している」

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