ラノッキアと共通点の多いインテルDF
インテルのマッテオ・ダルミアンが、アンドレア・ラノッキアがMCを務める番組『フロッグ・トークス』に出演し、様々なテーマについて語った。
1988年生まれのラノッキアと1989年生まれのダルミアンは同世代。互いにイタリアの有望株として育った。2人は意外な場所でも出会っており、2017年のラノッキアのプレミアリーグデビューはダルミアンが当時所属していたマンチェスター・ユナイテッド戦だった。
イングランドではどうだった?
「良かったよ。トリノを離れてマンチェスターへ行くなんて自分にとって大きな一歩だった。異なる文化だし、簡単じゃなかったね。でも、建設的で素晴らしい経験ができたことは間違いないよ」
英語は?
「話していたよ」
僕は1年間レッスンを受けたんだけど…。ヨークシャーだったから、アラビア語のように聞こえた。イタリア語を話せるアベル・エルナンデスがいたことは幸運だった。スコットランド人選手もいたしね。とにかく、僕にとっても素晴らしい経験だった。
「ピッチを離れるとやっぱりイタリアと違うから、少し大変だったね。妻と2人でむこうへ行った。僕たちにとって最初の家族である犬を飼っていたんだ。でも、最初の頃は特にうまくいっていたと思う」
最初の監督は誰だっけ?
「ルイス・ファン・ハールだ。規律がしっかりしている人で、ランチの時間もきっちり決められていたよ。本当に細かいところまで気を配る人で、ピッチでも素晴らしかった。そのあとで、ジョゼ・モウリーニョと2年半だね」
マンチェスター・ユナイテッドのプレッシャーはハル・シティと比べてどう?
「そこは気づきがあったところだ。主要クラブにいたわけだけど、イタリアほどのプレッシャーはなかった。ポジティブなこととも言えるけど、表裏一体だね。落ち着いていられる反面、強烈な感情が必要になることもある」
ライアン・ギグスとも一緒だったね
「1年目だね。人として素晴らしいよ。でも、すぐに去ってしまった。そのあとはモウリーニョがきて、マリケル・キャリックがセカンドだったよ」
僕にとって君はどこに置いても素晴らしい選手で、君みたいな選手が11人必要だって言ってきた。でも、いまではみんなが君を知っている。
「ありがとう。僕はいつも、自分の資質と自分自身を信じてきた。チームのために何ができるか信じてきたよ。脚光を浴びるタイプじゃないけど、試合ではいつも正しい選択をしなければいけない。正しいタイミングでそうして、チームに全てを捧げるつもりでやっている。それが評価されることを願っているよ」
「どこでもプレーするのは君と一緒さ。君だって元々はストライカーだったしね。僕はこどもの頃にMFだった。それから少しずつ下がっていったね。それが自分の特長だったのかは分からないけど、うまくいったことは幸運だ」
オラトリオ(礼拝堂脇にある広場のようなところ)で始めたんだっけ?
「そうだよ。レスカルディーナだ。こどもの頃、学校が終わってからとか日曜日に日が暮れるまで遊んでいたんだ」
サッカー界の友人はどれくらい?
「ちょっとだね。国外へ行く機会とかで、いろいろな人や文化に触れる機会があったけど、真の友情というところまで行くのはごくわずかだ。インテルではバストーニ、バレッラ、ディマルコあたりとすごく仲良しだね。僕たちはとても良いグループで、それは外からでも認知されているんじゃないかな」
僕が君たちに残したものは?
「もちろんあるよ。アッピアーノに君のポスターが2枚残っているね(笑)」
現役引退後は考えている?
「まだ数年あると思っている。良い形で終えたいって考えていて、プランはまだないよ。できればカルチョに携わりたい。でも、監督は絶対にやらないって約束できる。ストレスとかプレッシャーがあまりにもね。僕たちはある程度それに慣れてきているけど、監督はもっとひどい。いろいろな研修を受けてみてからかな」
最も大きな影響を受けた監督は?
「たくさんいすぎるね。技術面だったり戦術面だったり、ユース時代に身体をつくってくれたり、いろいろな側面がある。その中で選ぶのは難しいけど、飛躍という意味ではトリノ時代のジャンピエロ・ヴェントゥーラだ。セリエBへ行ったけど、いまの僕に必要なものをいろいろと教えてもらった。あとアントニオ・コンテにはインテルでもイタリア代表でもたくさん与えてもらった。この2人かな」
新戦力で特に気に入っているのは?
「みんな素晴らしいよ。いつも学びに対して積極的だ。それでも挙げろっていうなら、ヤン・ビセックにしとこう。素晴らしいよ。優秀な上、伸びしろもすごい。このグループに入っていけることを日々の練習で示している。別のリーグからやってくるのは簡単じゃないけどよく馴染んでいる。そういったことは強固なグループの土台で、姿勢というのは言葉で言い表せないほど大切だ」
悔しさをバネにしている
「この2年は僕たちにとって大きかった。勝ったけど、チャンピオンズリーグの決勝みたいに負けたこともある。それすらも建設的なものにした。昨季のカンピオナートでは12敗した。そういった中、もう同じことはしたくないっていう強い気持ちを持ってミスを修正してきたんだ」
ピッチの外でもダルミアンは?
「テニスをよく見るよ。バスケはそんなになんだけど、バレッラとバストーニが夢中だね。あとアレックス・コルダスとロードバイクに取り組んでみて良い感じだ。でも、やっぱりテニスだね」
スポーツ界全体で一番のアイドルは? ディナーに行けるなら誰がいい? あ、僕以外でね
「君とは一緒に食べたしね(笑)。ロジャー・フェデラーかな。彼の偉業とそのスタイルが好きだ」
君の加入には、多くの疑問符が付いていた。いまではアイドルだ。それがみんなに伝わって良かった
「ありがたいね。加入したときにティフォージがどう考えているかは感じていた。マンチェスターからパルマへ行ったのは、プレーしたかったからだ。イングランドではそれができなかったけど、それから全てうまくいくようになったね」