決勝戦の相手はナポリ
19日に行われたスーペルコッパ・イタリアーナ準決勝のインテル対ラツィオは、3-0でインテルが勝利した。
終始、圧倒
インテルのスターティングメンバーは大方の予想通りだったのに対し、ラツィオはコンディションが万全ではないルイス・アルベルトとマッティア・ザッカーニをベンチに置いた。ただ、前日練習で足を痛めたとされていたニコロ・ロヴェッラは先発に入っている。鎌田大地はベンチスタートだった。
ラツィオはフィジカルで中盤を支配しようとしたが、インテルは密集でもうまくコントロールして立ち上がりから主導権を握った。17分にはアレッサンドロ・バストーニのクロスから先制点が生まれる。ニアに入ったフェデリコ・ディマルコのヒールキックはタッチが薄すぎたものの、これが絶妙なラストパスになり、ファーサイドに走っていたマルクス・テュラムがフリーで押し込んだ。
その後もゲームを支配したインテルは、前半のうちに追加点を奪うことができなかったものの、後半立ち上がりにはラウタロ・マルティネスがペドロに引っかけられて得たPKをハカン・チャルハノールが決めて2-0とする。その直後にはラウタロ・マルティネスのシュートがクロスバーを叩く惜しいシーンなどもありながら時間は進み、87分にトドメを刺した。ルイス・アルベルトの横パスをアレクシス・サンチェスがカットすると、即座に左サイドのスペースにパスを出し、ヘンリク・ムヒタリャンが中へ。猛烈なスピードで駆け上がったダヴィデ・フラッテージが仕上げて、3-0で試合終了となっている。
選手採点
インテルの採点は、軒並み高評価となっている。『スポルトメディアセット』『FcInterNews』『TMW』は、高い採点を並べた。
『スポルトメディアセット』は、GKヤン・ゾマーが6だったことを除くと、先発した全員が6.5以上。『FcInterNews』は全員が6.5以上で、『TMW』ではゾマーに加えてマッテオ・ダルミアンにも6が付いているものの、全ての選手を好評価している。
それだけに、誰かに突出して高い評価が付いているわけではない。それでも、マン・オブ・ザ・マッチに選出されたニコロ・バレッラは『TMW』で7.5、その他2メディアで7が付いており、高めの評価だった。
そのほかでは、マルクス・テュラム、フェデリコ・ディマルコらが特に好評価が付いている。
ただ、上記3メディアが共通して最高評価としているのが、シモーネ・インザーギ監督だ。チーム全体を輝かせた指揮官の功績を称えており、8を付けた『TMW』は、「インテルはモンツァ戦同様、やり過ぎだった。ラツィオ相手に終始ゲームを支配。サッリの罠を全て解除していたのだろう」と記した。『FcInterNews』は「ローマ、ミラノ、リヤド、場所に関係なく、彼のインテルは結果以上にはっきりと相手を倒してきており、サウジアラビアでそのスタイルを披露した。戦力のマネジメントを含めて、全てがプラン通り」と絶賛した。
試合後のコメント
●インザーギ「唯一良くないことがあったとすれば、前半の結果」
●バレッラ「こんな楽しい試合はなかなかない」
●ダルミアン「決勝進出にふさわしいゲームができた」
●サッリ「勝率30%? 4,5分程度だった」
インテル対ラツィオ:ハイライト動画
決勝はナポリ対インテル
インテルは22日(日本時間23日4時キックオフ予定)の決勝戦で、フィオレンティーナを下したナポリと対戦する。