首位を快走
17日に行われたセリエA第16節のラツィオ対インテルは、2-0でアウェーのインテルが勝利を収めた。サッカー日本代表の鎌田大地は先発出場している。
鎌田大地が先発の理由
スターティングメンバーはインテルが予想通りの並びだったが、ラツィオはルイス・アルベルトがベンチで鎌田大地が先発というサプライズがあった。マウリツィオ・サッリ監督は試合前、『DAZNイタリア』でこの起用について、「ルイスは先月多くの問題があった。いまもコンディションがあまり良くなく、強度が下がる可能性がある。だから途中出場の方がうまくいくだろう」と語った。
難敵を退けるインテル
前半は互角の展開。ラツィオがプレスをかけて、インテルがそれをかいくぐろうとするという構図だが、序盤のインテルはやや単調だった。フランチェスコ・アチェルビには、ボールが入るたびにオリンピコからブーイングが浴びせられている。
膠着を打破したのは、やはりラウタロ・マルティネスだった。40分、敵陣右サイドでマッテオ・ダルミアンがアダム・マルシッチにプレスをかけて縦を切ると、中のパスコースにはマルクス・テュラムが対応。たまらずマルシッチがGKにバックパスを出したところをラウタロ・マルティネスが狙ってインターセプトに成功すると、GKイヴァン・プロヴェデルをかわした。ゴールライン際を運んでいる間にマリオ・ヒラが戻ってくるも、インテルのエースはうまく外して左足でゴールネットを揺らした。
後半、サッリ監督の試合後の発言のとおり、ルイス・アルベルトが65分に鎌田にかわって登場した。ラツィオにとっては勝負の時間帯だったはずだが、そこでインテルが大きな追加点を奪う。66分、裏を狙うラウタロ・マルティネスにニコロ・バレッラがスルーパスを送るが、これは通らない。しかし、ラウタロ・マルティネスに3人が対応して生まれたスペースにテュラムが走り込むと、こぼれ球を拾ったバレッラが丁寧につなぎ、2−0とする。
2点を追うラツィオは86分にマヌエル・ラッザリが暴言で退場。10人となって勝負は決まり、インテルが2-0で勝利。今節ジェノアと引き分けた2位ユヴェントスとの勝ち点差を4にひろげた。
【インテル採点】高評価も低評価も難しい?
【ラツィオ採点】ワーストは満場一致。鎌田大地の評価は?