イタリア勢の優勝オッズは?
8月31日にチャンピオンズリーグ・グループステージの組み合わせ抽選が行われた。イタリア勢はミランを除いてまずますの抽選結果となっている。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が各グループを分析した。
インテルは本命
グループD
- ベンフィカ(ポルトガル)
- インテル(イタリア)
- レッドブル・ザルツブルク(オーストリア)
- レアル・ソシエダ(スペイン)
ポット1がポルトガル王者のベンフィカだったインテルは、このグループの本命になるというのが『ガゼッタ』の見解だ。昨季のファイナリストであり、グループステージ突破は最低限の目標で、狙うは当然首位通過である。
インテルとして注目ポイントは、今夏のターゲットだったアナトリー・トルビンと対戦することになるベンフィカだ。ポルトガル王者には昨季までユヴェントスにいたアンヘル・ディ・マリアもいる。昨季の準々決勝で対戦した相手でもあり、警戒が必要だろう。
日本代表の久保建英がいるレアル・ソシエダと同組になったことで、日本の注目も集めそうだ。『ガゼッタ』は「中盤はスーパーだが、現在は得点力不足」とラ・レアルの現状を伝えている。
ミランは死のグループ
グループF
- パリ・サンジェルマン(フランス)
- ボルシア・ドルトムント(ドイツ)
- ミラン(イタリア)
- ニューカッスル(イングランド)
イタリア勢で最もタフなグループに入ったのはミランで間違いない。ポット1のパリ・サンジェルマン、ポット2のボルシア・ドルトムントはある程度仕方ないとしても、ポット4からプレミアリーグで躍進したニューカッスルが出てきたのは厳しそうだ。そのため「死のグループ」「冷酷なグループ」という見出しがおどっている。
注目ポイントの一つは、かつてのチームメートとの再会だ。パリ・サンジェルマンにはジャンルイジ・ドンナルンマ、ニューカッスルにはこの夏に移籍したばかりのサンドロ・トナーリがいる。パリ・サンジェルマンにはインテルにゆかりのあるアクラフ・ハキミやミラン・シュクリニアルもいて話題になりそうだ。
ナポリはレアル・マドリーと
グループ C
- ナポリ(イタリア)
- レアル・マドリー(スペイン)
- ブラガ(ポルトガル)
- ウニオン・ベルリン(ドイツ)
セリエA王者としてポット1に入ったナポリは、ポット2からレアル・マドリーを引いてしまったが、ブラガとウニオン・ベルリンについては十分に力で上回っているというのがイタリアメディアの見解。カルロ・アンチェロッティ監督率いるレアル・マドリーとどこまで張り合えるかが注目だ。
優秀な若手を抱えるブラガは、爆発力が怖いチーム。ウニオン・ベルリンはユヴェントスからレオナルド・ボヌッチを迎えることが決定的となっており、イタリア勢相手に元ユヴェントス主将が燃えていることは想像できる。
ラツィオは2位以内射程圏
グループE
- フェイエノールト(オランダ)
- アトレティコ・マドリー(スペイン)
- ラツィオ(インテル)
- セルティック(スコットランド)
ラツィオは当たりくじを引いたという見方が強い。アトレティコ・マドリーは厳しい相手だとしても、ポット1のフェイエノールトは大当たりとみられており、十分に2位以内は狙えるはずだ。
『ガゼッタ』は「ラツィオのグループは日本人ダービー」というポイントも紹介。セルティックに古橋亨梧がいて、鎌田大地との日本代表同士の戦いもあるとし、「日本ではすでに注目されている」とした。ただし、紙面の都合なのかは不明だが、フェイエノールトの上田綺世と、古橋以外のセルティックの日本人選手については触れられていない。
優勝予想:イタリア勢で最も期待されているのはナポリ?
遊雅堂はチャンピオンズリーグの優勝オッズを更新している。本命は昨季の王者であるマンチェスター・シティで3.10倍。バイエルン・ミュンヘン、レアル・マドリーと続いている。
イタリア勢で最も低いオッズとなっているのがナポリとインテルで26倍。これは全体で8番手タイの倍率である。ミランは41倍で12番手タイ。ラツィオは81倍で16番目という評価だ。
とはいえ、2022/23シーズンもイタリア勢の前評判は低かった。そこからインテルは決勝に進み、ミランもベスト4。ナポリも準々決勝まで進んでいる。
イタリア勢は今季も波乱を起こしてくれるだろうか。