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インテル2022/23レンタル選手まとめ:若手が飛躍、伸び悩んだ選手も

目次

ムラッティエーリ、ファビアン、スタンコビッチ、オリスターニオらが価値高める

2022/23シーズンのインテルで別のクラブへ貸し出された選手たちは、結果を残したのか。主要選手のシーズンを紹介する。

※市場価値は昨年夏と最新アップデートの比較です。

サムエレ・ムラッティエーリ

レンタル先:フロジノーネ
リーグ戦出場記録:29試合(1501分出場) / 12ゴール / 4アシスト
市場価値推移:200万ユーロ→450万ユーロ

2018年にスペツィアから加入。2020/21シーズンにフォレンダムへのレンタルを経験してオランダ2部で18ゴールを記録。翌21/22シーズンにクロトーネへ移ってセリエBで6ゴール。そして22/23シーズンに12ゴールを決めて昇格に貢献した。フロジノーネは買取オプションを行使したが、インテルがカウンターオプションを使って復帰。サッスオーロへ譲渡する方向で進んでいる。

●ムラッティエーリ関連記事

ステファノ・センシ

レンタル先:モンツァ
リーグ戦出場記録:28試合(1627分出場) / 3ゴール / 2アシスト
市場価値推移:700万ユーロ→800万ユーロ

インテル時代にケガに苦しんだ天才はモンツァでセリエA28試合に出場した。カンピオナート20試合出場を超えたのはサッスオーロに所属していた2018/19シーズン以来。腓骨骨折による離脱はあったものの、充実したシーズンを過ごした印象。ただ、インテルで構想に入ることはないはず。カルロス・アウグストの取引の一部でモンツァ完全移籍のセンもある。

ルシアン・アグメ

レンタル先:トロワ(フランス)
リーグ戦出場記録:15試合(1098分出場) / 0ゴール / 1アシスト
市場価値推移:500万ユーロ→700万ユーロ

2019年夏にソショーから獲得した才能は21歳になった。21/22シーズンにブレストで27試合に出たことを考えると、今季の15試合出場は物足りないか。シーズン序盤にケガをして長期離脱があった影響もあるが、経験を積むシーズンにはならなかった。インテルとの契約は2025年まで。

マルティン・サトリアーノ

レンタル先:エンポリ
リーグ戦出場記録:31試合(1708分出場) / 2ゴール / 1アシスト
市場価値推移:700万ユーロ→700万ユーロ

2020年1月にやってきたウルグアイのアタッカー。プレシーズンでアピールして期待されたが出番がなかったため、2022年1月からブレストにレンタルされて価値を高めた。しかし、22/23シーズンはエンポリでベンチスタートになることが多く、ブレークを果たせていない。とはいえまだ22歳。2027年までの契約が残っているため、再びレンタルとなる可能性が高そう。

ジーニョ・ファンフースデン

レンタル先:AZ(オランダ)
リーグ戦出場記録:7試合(221分出場) / 0ゴール / 0アシスト
市場価値推移:800万ユーロ→600万ユーロ

2020年にベルギー代表デビューを果たした才能だが、インテルに戻ってくる可能性は低い。大きなケガを繰り返して飛躍に失敗。22/23シーズンも10月に復帰を果たした途端、骨折で離脱してしまった。まだインテルとの契約は残っているものの、古巣スタンダール・リエージュに復帰という話があるようだ。

●4月に心境を語っていたファンフースデン

ジョヴァンニ・ファビアン

レンタル先:レッジーナ
リーグ戦出場記録:36試合(2838分出場) / 8ゴール / 1アシスト
市場価値推移:50万ユーロ→600万ユーロ

レッジーナへのレンタルが大成功した20歳。シーズン序盤からセリエBでゴールを量産して注目を集め、シーズンを通して活躍した。インテルが将来は戦力としてカウントする可能性もあるタレントだが、次はもうワンランク上のクラブにレンタルになるかもしれない。

●インテルは大事に育てたい意向(2023/6/19)

バレンティーノ・ラザロ

レンタル先:トリノ
リーグ戦出場記録:23試合(1375分出場) / 0ゴール / 3アシスト
市場価値推移:600万ユーロ→500万ユーロ

2019年にヘルタ・ベルリンから加入したもののうまくいかずに各地へのレンタルを繰り返していたが、トリノでようやくフィット。負傷離脱により出場時間は増えなかったが、シーズン序盤から活躍したためトリノでは高い評価を受けている。インテルとトリノの間で完全移籍交渉中のはず。常にインテルに対して好意的なコメントを残している好青年だが戦力になることはないため、程よいところで取引をまとめてしまいたい。

●値引きを狙うトリノ

ダリアン・マレス

レンタル先:バーゼル(スイス)
リーグ戦出場記録:28試合(1735分出場) / 4ゴール / 9アシスト
市場価値推移:300万ユーロ→500万ユーロ

母国スイスへの2年レンタルで確かな成長を続けている攻撃的MF。22/23シーズンはカップ戦を含めると公式戦47試合に出て11ゴール17アシストと活躍した。メインのポジションが攻撃的MFで、そのほかに右ウイングを担当している。シモーネ・インザーギ監督のインテルには実質的にないポジションということもあり、復帰の噂はなし。インテルとの契約は2025年まで。

●バーゼルは買取希望も値引き望む(2023/4/29)

ファクンド・コリーディオ

レンタル先:ティグレ(アルゼンチン)
リーグ戦出場記録:20試合(1587分出場) / 2ゴール / 2アシスト
市場価値推移:75万ユーロ→380万ユーロ

2017年にインテルが獲得したアルゼンチンのFW。なかなか飛躍を果たせなかったが、2022年1月からティグレにレンタルすると、母国で飛躍を果たして注目を集める存在に。とはいえ、インテル復帰の流れはなさそう。マテオ・レテギの獲得など、南米から新たな選手を獲得する際のカードになるかもしれない。

ヨヌーツ・ラドゥ

レンタル先:クレモネーゼ→オセール(フランス)
リーグ戦出場記録(クレモネーゼ):9試合(810分出場) / 19失点
リーグ戦出場記録(オセール):17試合(1530分出場) / 20失点
市場価値推移:350万ユーロ→350万ユーロ(最終更新2022/11/11)

2021/22シーズンの終盤戦で痛恨のミスからの再起を目指したシーズン。前半戦はクレモネーゼのレギュラーとしてスタートしたが、ケガで離脱している間にレンタル打ち切りとなり、フランスのオセールへ。リーグアンでも定位置を獲得した。『transfermarkt』の最終アップデートが昨年11月のため、市場価値の変化はあまり参考にならない。クレモネーゼもオセールも2部降格。インテルとの契約はあと1年。

セバスティアーノ・エスポジト

レンタル先:アンデルレヒト(ベルギー)→バーリ
リーグ戦出場記録(アンデルレヒト):14試合(508分出場) / 1ゴール / 0アシスト
リーグ戦出場記録(バーリ):11試合(608分出場) / 4ゴール / 2アシスト
市場価値推移:500万ユーロ→350万ユーロ

17歳で1000万ユーロの市場価値と評価されていたインテルの才能。そこから右肩下がりを続けている例は珍しい。とはいえ、22/23シーズンは幾分か立て直した印象。シーズン前半戦でレンタルされたアンデルレヒトで再び問題児になってしまったが、バーリでは一定の存在感を示した。周囲の期待していたスピードでは成長していないがまだ20歳。次のステップが重要になりそう。

●問題児? エスポジト関連記事

エディ・サルチェド

レンタル先:バーリ→ジェノア
リーグ戦出場記録:23試合(661分出場) / 4ゴール / 1アシスト
市場価値推移:350万ユーロ→250万ユーロ

伸び悩んだ21歳のFW。2020年には18歳で市場価値1000万ユーロになったが、その後右肩下がりが続いている。2022/23シーズン前半戦はバーリでプレー。2ゴールを決めたが先発の機会はほとんどなく、後半戦は古巣のジェノアにレンタル。こちらでも2ゴールを決めたが、昇格したチームで大きなインパクトを残せなかった。買取オプションは行使されず、インテルに戻ってくる予定。

●サルチェドの買取オプションは行使されず

ガエターノ・オリスターニオ

レンタル先:フォレンダム(オランダ)
リーグ戦出場記録:27試合(1962分出場) / 1ゴール / 3アシスト
市場価値推移:65万ユーロ→70万ユーロ

フィリップ・スタンコビッチ同様、2年レンタルの2年目で活躍。10番を背負ってコンスタントにプレーし、クラブの最優秀若手選手賞を受賞している。数字の上では1ゴール3アシストと、2部で7ゴールを決めた前年から比べるとインパクトが薄いが、1部と2部の違いもある。市場価値の最終アップデートが昨年11月であることを考えると、現在の価値はもっと高いはず。

フィリップ・スタンコビッチ

レンタル先:フォレンダム(オランダ)
リーグ戦出場記録:33試合(2970分出場) / 71失点
市場価値推移:45万ユーロ→100万ユーロ

デヤン・スタンコビッチの息子。2021年から2年間のレンタルで良い経験を積んでいる。22/23シーズンのエールディビジではケガで不在だった1試合を除いて全試合でフル出場。フォレンダムの年間最優秀選手に選出された。現在21歳。次のステップが気になるところ。

●フォレンダムのファン投票年間MVPになったスタンコビッチ

フランコ・カルボーニ

レンタル先:カリアリ→モンツァ
リーグ戦出場記録(カリアリ):13試合(459分出場) / 0ゴール / 1アシスト
リーグ戦出場記録(モンツァ):3試合(64分出場) / 0ゴール / 0アシスト
市場価値推移:100万ユーロ→100万ユーロ

バレンティン・カルボーニの兄で現在20歳。シーズン前半戦はカリアリにレンタルされ、後半戦はモンツァでセリエAデビューを飾った左サイド。ただ、途中出場が3回とインパクトは残せなかった。

マルコ・ポンペッティ

レンタル先:ジュートティロール
リーグ戦出場記録:17試合(570分出場) / 0ゴール / 0アシスト
市場価値推移:50万ユーロ→45万ユーロ

2017年にペスカーラからやってきたMF。複数クラブへのレンタルを経験しているが、なかなか飛躍せず。すでに23歳になった。22/23シーズンはセリエBでベンチスタートからの途中出場要員。セリエCのカタンザーロが獲得を狙っているとの噂あり。

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