バレッラらの中盤に特に期待
元イングランド代表のポール・インス氏が、『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のインタビューに応じ、チャンピオンズリーグ決勝について語った。
インス氏は現役時代にインテルでプレーした。それ以前はマンチェスター・ユナイテッドで長くプレーしており、マンチェスター・シティとはライバル関係と言える。同氏が応援するのは、もちろん古巣だ。
「ワインを飲みながらインテルのマフラーを巻いて観戦するよ。あれだけ苦しんでここまで来たんだ。この決勝戦を満喫したい。キックオフ前から負けたとか思っている人は、とてつもない勘違いをしているね」
インテルの決勝進出は驚きましたか?
「バルセロナとバイエルン・ミュンヘンと同じグループだと考えると、そうだね。でも、素晴らしい勝ち上がりだった。ミラノダービーが意味するものは分かっている。チャンピオンズリーグの準決勝でというのはないが、私がプレーしたダービーでも最も心揺さぶられる試合だったよ」
「ピッチに立って、ガバナー、ゴヴェルナトーレ(インスの愛称で総督の意)って呼んでもらって最高だった。インテルはサン・シーロであの戦いをやり遂げてイスタンブールへ行くんだ」
勝ち目はあるのでしょうか
「インテルのティフォージは、自分たちのチームを信じなければいけない。もちろん、選手たちはすでに信じていると思うよ。強い相手に対して素晴らしい試合をしてきた。私はとても気に入っているよ。この決勝では100分間みんなが最高のプレーをしなければいけない。そうすれば、面白いことになるだろうね」
今のインテルにインスはいますか
「フィジカルは違うけど、バレッラの根性はすごく好きだ。気持ちが入っているよね。彼のエリアには、ギュンドアン、ロドリ、デ・ブライネといった選手がいる。ただ、チャルハノール、ムヒタリャン、ブロゾビッチがいれば、中盤のバトルで勝つことだってできる。ハーランドの存在を考えると頭が痛いけど、チームで守れば、彼の脅威を抑えることはできるはずだ」
あなたがロッカールームにいるとしたら、どんな言葉をかけるでしょうか
「『長い道のりだった。血と涙の果てにここまでたどり着いた。無駄に戦ってきたわけじゃないだろう。みんなでミラノにトロフィーを持ち帰ろう』、そんなところじゃないかな」