ラウタロ・マルティネスがねじ込む
チャンピオンズリーグ準決勝セカンドレグのインテル対ミランが16日に行われ、インテルが1-0で勝利した。2試合合計3-0でインテルが決勝進出を決めている。
立ち上がりの主役は両守護神。11分、ミランはトナーリがペナルティーエリア左深い位置に侵入してマイナスに折り返すと、ブラヒム・ディアスがダイレクトで合わせてゴール右を狙った。ブラヒム・ディアスはゴールをほぼ確信。ボールを蹴った瞬間にセレブレーションに向かいかけるほど手応えありだったが、インテルはオナナが読み切ってファインセーブを見せた。
13分にはインテルに決定機。左に開いたジェコがペナルティーエリア右に入ったドゥンフリースにパス。折り返しをバレッラが右足で狙うも、ミランのメニャンに止められる。こちらはオフサイドでプレーが認められなかったが、ミランの好機も決まっていればVARで取り消しになっていたであろうファウルがあった。それでも、両守護神は良い形で入っている。
試合は序盤にミランがインテルのバイタルエリアをかき乱したが、次第に落ち着いてインテルが形をつくった。ミランは崩しきるシーンは少ないものの、38分にラファエル・レオンが抜け出してフィニッシュまで持ち込んでおり、1人で違いをつくれるところを証明した。
インテルは前半終盤にムヒタリャンが負傷(おそらく左もも)。ブロゾビッチと交代し、0-0でハーフタイムを迎えた。
後半は前半にもまして接触プレーで選手が転倒する場面が多くなった。51分にはプレーに関係ないところで小競り合い。アチェルビがトナーリの足を故意に踏みつけた。だが、このシーンは審判が見ておらず、そのままプレー再開。ファーストレグにクルニッチがバストーニの腹部を殴るシーンがあったから見逃してもらえたのかは分からないが、インテルにとっては10人で戦うことになるリスクをはらんだ行為だった。
前半にイエローカードが出なかったように、カードを出す基準がかなり高く設定されていた。両チーム最初のイエローカードは56分にチャウがラウタロ・マルティネスをファウルで止めたシーンだった。
60分を過ぎると両チームが選手交代。ミランはチャウにかえてカルルが入り、インテルは66分にジェコとディマルコを下げてルカクとゴセンスを入れた。
2点を追うミランが攻撃の交代に動けない一方で、仕留めに行ったインテルは74分にサン・シーロをわかせる。ルカクのパスをペナルティーエリア左で受けたラウタロ・マルティネスが左足でニア下を抜いて先制点。ついに均衡を破り、2試合合計スコアで3点差とした。
ミランは前に出ようという意思は見せるも、精神的なダメージは隠せない。インテルは84分にコレアとガリアルディーニを入れて仕上げに入った。
試合は1-0で終了し、2試合合計3-0でインテルが勝利。ミラノダービー4連勝のインテルが、チャンピオンズリーグ準決勝のミラノダービーに完全勝利して13年ぶりのファイナル進出を決めた。