ヨーロッパでの躍進は来季にも好影響
ヨーロッパのカップ戦で好調のイタリア勢は、UEFAクラブランキングも上昇中だ。特にインテルとローマはトップ10入りが迫っている。
UEFAが発表した最新のUEFAクラブランキング上位とイタリア勢の順位は以下のとおり。
- バイエルン・ミュンヘン[135pts]
- マンチェスター・シティ[135pts]
- チェルシー[126pts]
- リヴァプール[123pts]
- レアル・マドリー[115pts]
- パリ・サンジェルマン[115pts]
- マンチェスター・ユナイテッド[103pts]
- バルセロナ[98pts]
- ユヴェントス[96pts]
- ローマ[89pts]
- アヤックス[89pts]
- インテル[87pts]
20 ナポリ[80pts]
27 アタランタ[55pts]
36 ミラン[46pts]
41 ラツィオ[42pts]
インテルは12位だが、実質的にはほぼトップ10入りとみていい。というのも、アヤックスやバルセロナはすでにヨーロッパの大会から姿を消しているため、さらに順位を上げる見込みだからだ。
また、UEFAクラブランキングは過去5年の結果に基づいて計算されるところもイタリア勢にとってはプラス。バルセロナとアヤックスは2018/19シーズンに大量のポイントを稼いでおり、このポイントがランキングに影響を及ぼすのは今季まで。一方で2018/19シーズンに獲得したポイントが少ないクラブは減るものも少ない。
UEFAクラブランキングの重要性
UEFAクラブランキングは、チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグで組み合わせを決める際に重要な要素。これに基づいてポット分けをするため、上位にいればいるほど、グループステージなどで強豪に当たる可能性は低くなる。実際、今季のインテルはポット3だったため、グループステージでバイエルン・ミュンヘン(ポット1)、バルセロナ(ポット2)と同じ「死のグループ」に入ることになった。
ポット1は前年度のチャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグ優勝クラブに加えて、主要6リーグの優勝クラブが入るため、ポイントは実質関係ないものの、ポット2に入れるかどうかはチャンピオンズリーグで勝ち進む上で大事な要素の一つになり得る。
もちろん、今後の結果次第では状況が悪化する可能性はあるとしても、現時点では良い方向に向かう可能性の方が高い。
来季のチャンピオンズリーグ出場権を得られなければ元も子もないが、長期的な成功を目指す上でポット2入りが確実なところまでUEFAクラブランキングを挙げておきたいところだ。