スペツィア戦の問題にインザーギと経営陣が対処
「2人ともPKキッカーだ。序列はない」とシモーネ・インザーギ監督は語っていたが、インテルは今後、よりPKキッカーを明確にすることになりそうだ。
インテルは10日に行われたスペツィア戦を1-2で落とした。この一戦ではラウタロ・マルティネスが序盤にPKを外し、終盤はロメル・ルカクがPKを決めている。
試合後にシモーネ・インザーギ監督のPKキッカーについて問われると、上記のように語り、2人に対する信頼を強調していた。ただ、これには首脳陣も納得していなかったようだ。
ルカク、チャルハノール、ラウタロの順に?
インテルは翌11日、指揮官とジュゼッペ・マロッタCEO、ピエロ・アウジリオSDがランチミーティング。様々なテーマについて話し合ったが、そのときの議題の一つがPKキッカーの明確化だったという。
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『スポルトメディアセット』は、インザーギ監督がすでに序列を決めたとしている。1番手がロメル・ルカク、2番手がハカン・チャルハノール、そして3番手がラウタロ・マルティネスということになったようだ。
蹴りにいったラウタロ、止めなかったインザーギ
『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、スペツィア戦のラウタロ・マルティネスのPKは「二度と繰り返してはいけない問題」だと指摘。「試合後にインザーギがPKキッカーが事前に決まっていないと語ったことは誰にとっても大きな驚きだった」「今後は議論の余地なく、指示どおりの選手がPKを蹴りに行かなければいけない。それはルカクに決まった」と記した。
同紙はスペツィアの状況についても解説している。「なぜ誰も止めなかったのか。PKを蹴るまでに主審が映像を確認していたこともあり、時間は十分にあった。ラウタロ・マルティネスがすぐにボールを拾い上げてPKスポットに向かった。ルカクは論争を起こすまいとベンチから少し離れたところで話をするにとどまった。インザーギもほかの誰も、ラウタロを止めることはなかった。信じがたいことだ」と、ラウタロ・マルティネスをコーチ陣が誰も止めなかったことを非難している。
ラウタロ・マルティネスは過去2年間で9回PKを蹴って4回失敗している。一方のルカクはノーミス。最近の状態は別としても、数字の上でどちらに蹴らせるべきかは明白。ミラノダービーでも同じようなシーンがあっただけに、「ラウタロ・マルティネスとインザーギはまたしてもやってしまった。ミスは人間、固執は悪魔。一方はボールを拾い、もう一方は呼び戻さなかった。そして今、誰もが傷をなめ合っている」と辛らつに述べた。