モンツァ戦のジャッジなどを振り返るジャンルカ・ロッキ氏
審判団の責任者であるジャンルカ・ロッキ氏が、最近のセリエAで起きた話題に触れた。『スポルティターリア』での発言を『FcInterNews』などが取り上げている。
モンツァ対インテル:アチェルビのゴール認めず
モンツァが終盤に追いついて2-2で終わったゲームでは、その前のジャッジが注目を集めた。セットプレーでフランチェスコ・アチェルビがゴールを決めたものの、その前にフアン・ルカ・サッキ主審がファウルを告げる笛を鳴らしたため、ゴールは認められていない。このジャッジはモンツァの選手同士の接触であることが映像で確認されており、インテル陣営は大いに不満の様子だった。
ロッキ氏はこの判定について、次のように述べた。
「主審と副審の本能を抑えるのはとても複雑なことだというのがベースにある。ただ、VARとともにやることが肝心だ。フラッグを挙げるというのは介入できる問題だが、笛が鳴ってしまうと介入はできない。モンツァで起きたことは一つの事故だ」
サッキ氏の処分にも触れている。
●1カ月以上の“出場停止”という噂
●1試合のみで復帰という見方も
「ミスは誰にでもあるもので、できるだけ早く戻ってもらいたい。そのときに何もなかったかのようにジャッジできるかが腕の見せどころだ。本人の準備ができていると感じたら私は彼を戻す」
その一方で、シモーネ・インザーギ監督の怒りには理解をしめした。
「シモーネ・インザーギの発言? 彼は暴力的な言葉は使わなかった。悔しい気持ちは十分に理解できる」
インテル対ナポリ:インザーギとスパレッティに感謝
カンピオナート再開のビッグマッチでは、シモーネ・ソッツァ主審がゲームをさばいた。ソッツァ氏はミラノ近郊の出身。インテルびいきになるのではないかと一部で話題になったが、堂々とした判定で大きな問題は起きなかった。
ロッキ氏は、インテルのインザーギ監督とナポリのルチアーノ・スパレッティ監督のおかげでもあると感じている。
「審判選定を支持してくれた両監督に感謝したい。彼らのメッセージにより、落ち着いてやれたところがあると思う。彼らが違うことを話していたら、あのレベルのパフォーマンスはできなかったかもしれない」