モナコ戦で新システムをチェックか
16日にモナコとプレシーズンマッチを行うインテルは、新シーズンに向けたオプションを試すことになりそうだ。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が伝えている。
シモーネ・インザーギ監督の基本システムは3-5-2で変わらないが、プレシーズンはオプションを増やす機会。ロメル・ルカクを迎えた新シーズンは、様々な試みがみられそうだ。
同紙は、「インザーギ監督がプランBだけでなく、CもDも用意している」とした。それは即興ではなく、綿密な準備のもとでピッチで表現していくことになる。プレシーズンマッチはそのテストの場になるだろう。
コレアに新たな役割?
昨季は状況に応じてハカン・チャルハノールをトップ下に置く3-4-1-2を使うこともあったインテル。新シーズンは、この色がより強く出るかもしれない。新戦力のヘンリク・ムヒタリャンもトレクァルティスタをこなせる上、インザーギ監督はホアキン・コレアを2トップの下に置くというアイディアも試そうとしている。
コレアを相手のライン間で動かして密集からドリブルを仕掛けるというのは、こう着した試合を打ち破るのに打ってつけかもしれない。
「ドッピオ・プレー」
もう1つの注目ポイントは、プレーメーカーを2人置く「ドッピオ・プレー」の採用だ。
新加入のクリスチャン・アスラニがここまで好印象を残しており、マルセロ・ブロゾビッチとの共存も選択肢に入っている模様。ブロゾビッチの控えというだけでなく、ニコロ・バレッラの代わりとしてピッチに立つこともあり得る。
この場合は3-5-2の並びになるが、アスラニがやや下がり目の位置を取って、チャルハノールが高い位置に入る形がベースになる見込み。チャルハノールのアイディアがより高い位置で繰り出されれば、相手にとってより脅威になるかもしれない。
2020-21シーズンのインテルは、ルカクとラウタロ・マルティネスの2トップ「Lu-La」であらゆる相手を粉砕してきた。インザーギ監督は、そこに創造性や意外性、変化を加えるため、プレシーズンを最大限に活かそうとしている。