“未来の王”に期待高まる
新シーズンに向けて指導しているインテル。最初の数日間で好印象を与えているのは、新加入のクリスチャン・アスラニだ。
インテルは9日、アッピアーノでFCミラネーゼとテストマッチを行い、10-0で勝利している。
『コッリエレ・デッロ・スポルト』は10日、ラウタロ・マルティネスとロメル・ルカクのコンビが復活したことに触れて、1年間の空白がなかったかのようだと記した。ただ、それ以上にテストマッチで印象的だったのはアスラニだったとし、マルセロ・ブロゾビッチのように引いてパスを受けてボールをさばいていたと伝えている。
また、11日付『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、大々的にアスラニを特集。テストマッチで下記のゴールシーンに触れ、チームメートやシモーネ・インザーギ監督らも拍手をおくる完璧なスタートだったとした。
同紙はアスラニの起用法についても言及。この日は本職よりも前のトレクァルティスタでプレーした。インザーギ監督がアスラニに求めているのはブロゾビッチの控えだけでなく、ニコロ・バレッラの休養時にはインサイドハーフを任せたい考えだと『ガゼッタ』は伝えている。実際、アスラニの昨季の1試合あたり平均走行距離11.05kmというデータが残っており、リーグ全体で7位。8位だったバレッラよりも動いていたことになる。
もちろん、経験やフィジカルについてはまだまだ発展途上としているが、テストマッチで見せたような高い位置からの守備や攻撃時の顔出しは、一種の才能も必要になると指摘。まだ未知数だとしても、スタートはこの上ないものだとした。
“従者”が“未来の王”に育てられるかは、インザーギ監督次第だと記事は締めくくられている。