代理人は擁護
インテルのヨヌーツ・ラドゥが引き続き注目を集めている。トリノ戦の痛恨のミスで、2002年5月5日の悲劇を思い出すインテリスタは少なくない。その悲劇を生んだ選手として、ブラティスラフ・グレシュコの名前が頻繁に出ている。
グレシュコは2002年、優勝が懸かったラツィオ戦で痛恨のミスをしたスロバキア人左サイドバック。シーズンを通して不安定さが指摘されていたが、この大事な一戦でヘディングでのバックパスをカレル・ポボルスキにかっさらわれたシーンはインテリスタの悪夢として記憶に焼き付いている。
ラドゥの代理人であるオスカル・ダミアーニ氏は『トゥットスポルト』のインタビューでラドゥがグレシュコの再来になるかと問われると、「ノーだ。ウディネーゼ戦でプレーすることになれば、彼は即座に立ち直る」と述べた。
『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、グレシュコ本人のインタビューを取りつけた。その中で、以下のように述べている。
——どうやってあの出来事から立ち直ったのでしょうか。
「忘れることだ。僕にとっては、5月6日には全て過去のことになった」
——ラドゥは忘れるのが難しいはずです。
「彼は若い選手で、乗り越えていけるだろう。みんなそうさ。アリソンは世界最高クラスのGKだけど、去年大きなミスがあった。でもクロップは常に擁護してきたね。サッカー選手はロボットじゃない。どのスポーツでもミスはある。それだけさ」
——個人を責めるのは間違いだと？
「僕が言っているのは、これが悲劇とは違うということだ。ラドゥは彼のキャリアがあり、これから何度も挽回の機会がある。スクデットを失ったとなれば犯人捜しが始まってしまうのは仕方ないとしてもね」
——それをよく知っているのはあなたです。
「5月5日に何が起きたのか、ラツィオの4得点については、何時間も話ができる。ただ、僕が思い続けるのは、その前にホームでのアタランタ戦で負けたし、ベンテゴーティでのキエーヴォ戦も引き分けだったということだ。でも、もう本当に何も気にしていないんだ」
——スクデットレースはどうなるでしょうか。
「インザーギはブラーヴォだね。彼とインテルを応援しているよ。でも、ミランもすごく良いプレーをしている。ラツィオ戦をみたけど、とても驚いたよ」
