アクラフ・ハキミの移籍は、インテルにとって狙い通りの展開になってきているようだ。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は19日、争奪戦で再びパリ・サンジェルマンがリードをしたと伝えている。
今回の報道によると、パリ・サンジェルマンはハキミの移籍金として7000万ユーロを出す準備をしている。
インテルはハキミの移籍金を8000万ユーロ以上に設定して、パリ・サンジェルマンと交渉。パリ・サンジェルマンは6000万ユーロ程度を用意し、5月の時点でほぼ合意という報じられていた。
ただ、財政難のインテルは、ハキミの放出の期限が6月末ということで、あらゆる可能性を検討。そこに登場したのがチェルシーだった。
チェルシーが移籍金として出せるのはパリ・サンジェルマンをやや下回る6000万ユーロだったものの、インテルが獲得を望む選手を抱えていることで優位に。マルコス・アロンソを加えるという条件でパリ・サンジェルマンを抜いたと言われていた。
これを受けて、パリ・サンジェルマンはオファーを増額した模様。『ガゼッタ』は、何よりもキャッシュが必要なインテルにとって、移籍金のみの7000万ユーロは魅力的な条件だと記した。
ただ、まだチェルシーも諦めていない様子。移籍金は増えないようだが、MFルベン・ロフタス=チークの譲渡を加えることも検討しているようだ。
ただし、19日付『コッリエレ・デッロ・スポルト』は、まだパリ・サンジェルマンのオファーが7000万ユーロに届いていないとしている。
ハキミ放出は確実となっているインテル。どこまで好条件を引き出せるだろうか。