インテルの将来がより不透明になっている。26日、各メディアの論調が変わりだした。
大手メディアが大々的に報じる
26日付『ガゼッタ・デッロ・スポルト』の一面は、「コンテーインテル 離婚!」と大々的に記し、これから双方合意での契約解除に向けた動きになるとした。
『コッリエレ・デッロ・スポルト』も「コンテ断絶」と一面に記し、離縁に向かうのではないかと伝えている。
『コッリエレ・デッラ・セーラ』は、インテルに「重い空気」が漂っていると指摘。決別もあり得る状況だとした。
その他のメディアもコンテ監督が続投から一歩後退したことを伝えている。
理由は?
各メディアは、コンテ監督とインテルがともに歩めない理由に言及している。中でも共通しているのは、主力を手放さなければいけないということだ。
コンテ監督は続投の条件として、主力7~8選手の残留を挙げたとされている。しかし、財政難のインテル。クラブはビッグネームに手を出すこともいとわない姿勢で、ラウタロ・マルティネスやステファン・デ・フライ、アクラフ・ハキミといった中心選手も放出不可とは位置づけていない。ロメル・ルカクに至っては1億ユーロ以上の価値をたたき出してくれる可能性もあるだけに、『ガゼッタ』は「端的に言えば、放出不可は存在しない」。
クラブは誰の扉も閉ざしていない。これにコンテ監督は失望しているのかもしれない。
『コッリエレ・デッラ・セーラ』は、1人か2人のトップレベルを放出しなければいけないとし、その候補のトップがラウタロ・マルティネスとアレッサンドロ・バストーニだとした。
コンテ退任なら次の監督は?
インテルはコンテ監督が去るのであれば、急いで次の指揮官を探さなければいけない。『コッリエレ・デッラ・セーラ』は、マッシミリアーノ・アッレグリ氏の名前を挙げた。ただ、こちらはユヴェントスも関心を持っている。スクデットを獲得したあとで縮小化するインテルに、アッレグリのような大物がくるかという点には否定的だ。そのため、「最悪のシナリオとして、インテルは安価であまり魅力的ではないワンランク下の監督に頼らざるを得ないかもしれない」とした。