スクデットに歓喜のコンテ、去就にはまだ触れず「今は楽しむとき」

インテルのアントニオ・コンテ監督が2日、スクデット決定を受けて、『スカイ』のインタビューに応じた。『FcInterNews』が伝えている。

「4試合を残して優勝を決めたということは、インテルがそれだけ良い仕事をしてきたということ。今は穏やかになれるし、とても幸せだ。これからはもっとゆったり過ごせる」

「おそらく、出番が限られてきた選手たちのチャンスになる。彼らはふさわしくなかったから出られなかったのではない。選択上仕方がなかったんだ。最後までベストを尽くす。みんなの最高のスピリットに期待している」

守備の改善

「戦術的な面の道のりも確かにあった。この2年間で私は選手たちと一緒に、さまざまな状況に取り組んできたと思う。昨シーズンはピッチの至るところでプレスをかけた。最終的にユヴェントスと勝ち点1差で、ヨーロッパリーグでも決勝に行った。勝ちたいと思うチームは、攻守のバランスが優れていなければいけない。私の考えだが、試合の中でハイプレスをかける瞬間と、自陣で守る時間の両方が必要だ。それをしっかり解釈して準備することが必要だね」

「どの監督も、攻守のバランスが大事だということは分かっていると思う。今シーズンはレジスタ2人の試合もあれば、インサイドハーフ2人の試合もあった。サッスオーロ戦は苦しんだ。相手が多くの選手で組み立ててきたからだ。彼らは日々、そういうトレーニングを重ねてきている。だから、その状況を利用した。私の考えでは、偉大なチームの台本は一つじゃない。相手を尊重しつつ、同時に歪曲されないように注意しなければいけない。戦術面の成熟は、今シーズンのチームの成長の核だったと思うね」

この2年間における最高傑作は?

「正直なところ、この2年間で起きた一番のことは、私のリーダーシップに対して盲目的についてきてくれるグループを見つけられたことだ。最高だよ。選手の成長がこの結果につながった。彼らは、インテルが優勝するために何が必要かと私にたずね、全ての選手が個々のレベルを引き上げることだと話した。そして、彼らは成長した。彼らは勝者になったんだ」

インテルに対する非難の声

「インテルのカルチョはモダンだ。後方からの組み立てもできるし、カウンターもある。全て分かっている。選手たちは試合の流れを読むためにあらゆることを学んだ。私はこのチームのプレーを見るのが好きだよ。例えばクロトーネ戦のゴール。あの美しさを見られないというのはおかしいだろう。こういった全てのことがトレーニングで試され、テストした結果だ。多すぎるから全部が全部コピーというわけではないが、どれも練習で試してきたアクションだよ」

選手たちのメンタリティづくり

「選手時代に嫌いだったことは、監督が私の機嫌を損ねないようにウソをつくことだった。私は絶対にしない。きついことだろうと、私はいつも本当のことを言う。最初は嫌がられるだろうが、最終的には面と向かってはっきりと言われることを理解し、感謝さえする。選手たちは、私がいつだってチームを最優先に決断すると分かっているよ」

ティフォージはあなたの将来を知りたがっている

「我々は今のことを考えてきた。それしかできないからね。舟を港につけたかったんだ。今は会長がやってきた。あと4試合残っている。ただ、今はこの瞬間を堪能したいというのもあるね。ほかの試合は、勝ってもその瞬間を楽しめたわけじゃない。それからみんなと状況を理解していく。まずはチームや家族と楽しむことだ。我々はそれにふさわしいはずだね」

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