かつてインテルでプレーした元ブラジル代表のルシオが、30日付『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のインタビューに応じた。
現在のインテルと当時のインテルの比較を求められると、ルシオはこう話した。
「フィジカルの強さ、守備から攻撃の切り替えの早さ、後ろの安定感、そして前線コンビ…。彼らが私たちの時代と同じ成功を収めることを願うよ。インテルはそこにとどまるのにふさわしい。ユヴェントスの支配を終わらせる運命にあるはずだ」
ルシオはユヴェントス時代にアントニオ・コンテ監督の指導を受けていた。コンテ監督はどうだったかと問われた同氏は、次のように答えている。
「あまり覚えていないよ。ユーヴェには半年しかいかなったからね。ただ、とにかく要求の多い監督だった。そして、フィジカル面に集中する術を理解していたよ。それはこういった競争力のあるチームをつくる上で決定的になるね」
「試合の前後には、とんでもない数の映像を見せられるんだ!インテルを再び勝利の道に戻すのにふさわしい人物だと思うし、ミラノで確固たるキャリアを築くと思う。彼の過去を考えると、今の位置は少し奇妙だ。でも、カルチョは結果だ。それをいま手にしている」
インテルの現在の守備にも触れた。
「我々のときもそうだった。ディフェンスラインだけじゃなくて、チーム全体がお互いをフォローすることで団結して戦っていた。シュクリニアル、バストーニはモダンなDFだ。でも、デ・フライが私に一番似ていると思う。彼は1対1のマークもするし、ボールの動きもチェックするね」
ロメル・ルカクの活躍についても語っている。
「彼のフィジカルはとてつもない。ただ、それを使っているのは彼だけじゃない。ほかの選手もいかしている。ドログバのようであり、少しイブラの要素もある。マークするのは難しい。ほぼ全てのDFを粉砕するからね。フィジカルでいったらおしまいだ。距離をとってタイミングを見て前で奪うしかないね」