「スクデットを求めるファンもいる」
アタランタのジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督が、『DAZNイタリア』のインタビューで様々なテーマについて語った。13日に『TuttoAtalanta』が取り上げている。
今季のセリエAについて
「このカンピオナートはジェットコースターみたいなもので、上昇と落下に耐えなければいけない。本当にタフで難しいカンピオナートだ」
アタランタは重量級FWの育成に多額を投じている。今のカルチョに必要なことですか?
「スカマッカはとてもよくやっている。その中で動きを制限するトラブルが生じてしまっているのは残念だね。我々にはいろいろなタイプのFWが必要だ。試合はそれぞれ別の顔を持つものだからね。終盤は特にそうで、試合がひっくり返ることも多い」
ルイス・ムリエルのゴールの重要性
「このゴールはアタランタの歴史でもトップレベルに美しいゴールとして刻まれるだろう。試合終盤だし、決定的で、最高だった。勝利もうれしいが、何よりムリエルのためにうれしいね」
ミラン戦でのムリエルのゴール(リーグ戦では今季初得点)
練習ではよく決めているのでしょうか
「同じようなのが今日の練習でも決まった。信じられないくらいにそっくりだったよ。まあ、彼が決めるゴールは美しいものしかないけどね。彼が過去に決めてきたゴールはそういうもので、だからこそ、周囲は彼なら決められると言うんだ」
巨額の投資でアタランタのプレッシャーは高まったのでは?
「7年前と比べて、アタランタを率いることは変わったと思う。期待値が違うね。ミランやナポリと対等に戦いうことが目標だった。目指すところだったんだ。いまはベルガモでもっと多くを求められているように思う。大抵の人はまだ地に足をつけているけど、ユニフォームを汗だくにして戦うことよりも勝つことを重視するような人もいる。ヨーロッパリーグ出場では喜ばれず、チャンピオンズリーグ出場を求められる。そして、人によってはスクデットを期待する。どこまで行けるか私には分からない。スクデットには近づいたことすらない。チャンピオンズリーグ出場権はあったが、やはりスクデットは遠かったね」
長年同じクラブでいられるのはなぜでしょうか?
「この環境が私に多くを与えてくれる。居心地が良くて、私の仕事を称えてくれる。それらがモチベーションにつながるんだ。スペクタクルといったことをテーマにされるが、高く評価してもらえるからこそ熱意を持って進むことができる。過去にいろいろな誘いがあったとしても、私は常に自分の意思で拒否してきた。今後のことは分からないとしても、自分の年齢も考慮して、その日を生きることが大切だ」
ジョルジョ・スカルヴィーニの成長
「まだ20歳だというのにセリエAで100試合出場だ。とてつもないことだね」
サウジアラビアからオファーはありましたか?
「ベルガモは私にとって理想的な環境だ。クラブは私のアイディアを実践させてくれるし、チームはアタランタの歴史に残るようなことをしている。とても満足しているし、チャンピオンズリーグ出場権も取った。クラブは素晴らしく、多くの利益を生み、アタランタが市場でも一目置かれるようになった」
「サウジアラビアはこの夏に突然起きたことで、これからいろいろな評価が分かる。来年、再来年次第だろう。ただ、国外でのキャリアを経験した若手のディレクターは信じられないほどの学びをしている。彼らは無知ではなく、むしろとてつもない量の知識がある。ヨーロッパサッカーの知識はなくても、アイディアは明確で、これから2年間のシナリオはちゃんと描かれているだろう。私はサッカーに強い力があると信じている。イベントへの女性の参加など、サッカーでなければ開くのが難しかった扉もあると思っているよ」
ミランについては?
「ミランは私からみて強いクラブのままだ。監督は多くの解決策を持ち、予想外の発想をする。ベナセルが復帰してラファエル・レオンも戻り、さらにDFも取り戻さなければいけないね。これだけの試合をこなすのは大変だ。その中でカップ戦や、アタランタ戦の良いサッカーをするチームとの試合もある。僅差の中に8〜10チームがひしめく混戦のカンピオナートだ。結果は別として、精神的な強さも求められている。それはカリアリ対サッスオーロの試合にも言えることだ」
シャルル・デ・ケテラールについて
「彼も若いが、イリチッチと同じように体格が良い。彼の方がもう少し遅れてフィジカルがついてくるだろう。ルカ・トーニを思い出してほしい。彼は若いとき、まだフィジカル的に成熟していなかったよ。彼はとてもポジティブで、私に良い反応をくれる。すぐに急激な飛躍というのは難しいかもしれないが、間違いなく能力のある選手だ」
「彼は私が求めるものも理解していて、ミスを深刻化しないことが大事だ。ただ、彼は前向きに強い気持ちを持っていることを示してくれた。彼はとても健全で、時間とともに良くなっていくと確信しているよ」