今季のイタリア勢についても語る元イタリア代表指揮官
チェーザレ・プランデッリ氏が監督業からの引退を表明した。『ラジオRai』の番組に出演したときの発言を『ANSA通信』が13日に伝えている。
プランデッリ氏はフィオレンティーナを指揮していた2005/06、2006/07シーズンにパンキーナ・ドーロ(セリエA最優秀監督賞)を受賞。2010年から2014年にかけてはイタリア代表を指揮し、EURO2012を準優勝に導いた。2020年11月にフィオレンティーナ監督に復帰したが、翌年3月に退任してからはフリーとなっていた。
現在65歳のプランデッリ氏は、次のように話している。
「オファーは常にあるが、いまの私が夢見ているベンチは一つしかない。孫たちを見守る公園のベンチだ。監督はもうやらないよ」
また、現在のカルチョについても語った。
「いまは試合が多すぎて、回復する時間がない。たとえば、ローマはすごく良いチームだが、技術面でいうとレギュラーだけだ。モウリーニョが交代枠を使ったあとは、その特長を失ってしまう」
「ただ、インテンシティという面ではこの2年でかなり改善された。私の意見としては、この継続性の欠如は、選手が十分に足りていないことに起因している」
「モウリーニョはチームの問題や限界などを全て背負い込んで奇跡を起こしているというのが私の意見だ。ローマはモウリーニョが指定した3人の主力選手を獲得できれば、スクデットだって目指せると思う」
そんな中で一貫性があるナポリについては、ルチアーノ・スパレッティ監督の手腕を称えている。
「スパレッティの資質がやっと評価されてきたね。ルチアーノは前からとても優秀だった。今季は変化が必要だと理解することに長けていたね。ナポリは監督の指示に従ったことがうまくいった。選手をそれぞれのポジションで強化すれば、チームは大きなアドバンテージを得る。ユリッチの要求に従ったトリノも同じようなことが言えるだろう」