モハメド・イハッタレンはイタリアに馴染めず
昨年9月に『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が紹介し、カルチョイズムでも取り上げた【21-22セリエAブレーク期待の若手10選】。彼らはどのような成長を遂げたのだろうか。
ここではモハメド・イハッタレンのシーズンを振り返る。もとの記事はこちら。
プロフィール
モハメド・イハッタレン(Mohamed Ihattaren)
クラブ:サンプドリア→アヤックス
ポジション:MF
生年月日:2002年2月12日(20歳)
国籍:オランダ
2021-22セリエA成績:出場なし
市場価値推移:1000万ユーロ→500万ユーロ
※市場価値は『Transfermarkt』参照
期待の才能でも、何が起こるか分からにないもの…
期待の若手として取り上げられた中で最もナゾが多かったのが、イハッタレンだ。
イハッタレンは昨年夏のメルカート閉鎖間際にPSVからユヴェントスへ移籍。そのままサンプドリアにレンタルされた。しかし、シーズン序盤に負傷で出遅れると、ナゾのベンチ外が続き、冬にサンプドリアを離れてアヤックスにレンタルされた。一時はうつ病で現役引退という噂も出たが、母国オランダでやり直すことが決まっている。
アヤックス復帰後もフィットネスの問題からしばらく出番がなく、シーズン終盤にベンチ入りを果たしたのみで、エールディビジの出場はなかった。Bチームでの出場はあったものの、もちろんそれで満足できる才能ではない。
デリケートな問題があったとしても、1シーズンでほとんど出場がなかったイハッタレンは、大きく評価額を下げた形だ。今後についてはまだ分からないが、アヤックスに完全移籍という話も出ている様子。オランダメディアによると、イハッタレンはオフ返上でトレーニングに励んでおり、新シーズンに向けて意欲は十分だという。これからキャリアを本来の道に戻せるだろうか。