新生イタリア代表はどうなる?
イタリア代表監督に就任したジェンナーロ・ガットゥーゾが19日、ローマのホテルで就任会見を行った。『TMW』などがその様子を伝えている。
ガットゥーゾは、イタリア代表監督就任を夢と語り、多くの選手を直接視察するために各地を飛び回る意向だと語った。そして、若手の育成がイタリアカルチョのカギと捉えている様子だ。
「セリエAでプレーしている選手の68%が外国人で、イタリア人は32%しかいない。この現状は考えさせられる」
「ユース世代では素晴らしい仕事がされていて、U-19までは国際的にも素晴らしい結果を出しているが、その後で選手たちは姿を消してしまうことが多い。私がハイデュク・スプリトで監督をしていたときは、2005年〜2007年生まれの選手たちと一緒にやっていた。選手を育てなければならない。これこそが変化だ」
ルチアーノ・スパレッティ前監督体制で呼ばれなかった選手たちにもチャンスはあるのだろうか。
「この数日で35人の選手に電話をかけた。今回は外れた選手の中にも、我々を助けてくれる存在はいるはずだ。フェデリコ・キエーザとも話した。彼には継続してプレーできる環境を見つける必要があると伝えた。それは彼に限らず、他の選手にも当てはまる」
また、フランチェスコ・アチェルビの騒動にも触れた。
●スパレッティ「いつかアチェルビに説明してほしい」
●アチェルビ、イタリア代表招集を辞退「CL決勝敗戦の落ち込みではない」
●アチェルビ、イタリア代表招集辞退でインテルにも影響か
「アチェルビとは話していない。彼は今もサッカー界に多くのものを与えているが、今回の件は私には関係のないことだった。現時点で私の選択は別の方向にある。アチェルビに対して否定的な感情はまったくない。今も信じられないほどの存在感を放っている。ただ、今回はもっと若い選手たちを選んだ。彼らの方が何かをもたらしてくれると考えているからだ」
スパレッティ監督は監督退任が決まったあとも、「代表招集を拒否するような選手は次の監督にも呼ばないでほしい」と釘を刺していた。新監督はどう考えているのだろうか。
「選手が拒否する理由を理解する必要があるが、私は基本的にそんな選手はいないと思っている。私がグラヴィーナ会長やブッフォン、クラブにまず求めたのは、選手たちをコヴェルチャーノの向かわせることだ」
「我々にはフィジオもドクターもいる。言い訳や前例をつくらないためにも、代表に呼ばれたらまずはコヴェルチャーノにくるべきだ。その上で、もし治療できない場合はクラブに戻せばいい」
「年に50~60試合をこなす選手にとって、多少の痛みは常にあるものだ。一番大事なのは、みんなが一緒にいること。そして前例をつくらないことだ」
ガットゥーゾ・アッズーリのフォーメーションはどうなるのだろうか。
「今のカンピオナートを見ると、3バックが40%、4バックが60%というところだ。中には頻繁に変えるチームもある。だが、大事なのはフォーメーションではない。選手を適したポジションに配置することだ。相手陣地でプレーすることを好むチームをつくることが重要だ。フォーメーションはあくまで数字に過ぎない」