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イタリア代表、0-3完敗…。スパレッティ「監督のクオリティ不足」

首位ノルウェーと早くも勝ち点9差でプレーオフがよぎるアッズーリ

イタリア代表は6日、FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選でノルウェー代表と対戦し、敵地オスロで0-3と完敗した。これにより、イタリア代表は早くも窮地に立たされている。

フランチェスコ・アチェルビの代表辞退や負傷者続出の影響もあり、ルチアーノ・スパレッティ監督はセンターバックに初招集のディエゴ・コッポラ(エラス・ヴェローナ)を起用。前線にはマテオ・レテギとジャコモ・ラスパドーリを起用する3-5-2のシステムで挑んだ。

しかし、試合の主導権を握ったのはノルウェーで、14分にアレッサンドロ・バストーニのミスから失点してしまう。その後、34分には20歳のアントニオ・ヌサに追加点を許すと、42分にはアーリング・ハーランドに決められ、前半だけでまさかの3点差となった。

後半に入ってもアッズーリはプレースピードは上がらず、流れを引き寄せることができなかった。終盤はノルウェーが時間を使うプレーに終始し、イタリアは押し込むことができなかった。イタリアは後半アディショナルタイムにロレンツォ・ルッカが放ったヘディングシュートがこの試合唯一の枠内シュートという、内容的にも散々な敗戦となった。

イタリアはまだワールドカップ・ヨーロッパ予選初戦だが、グループIではすでにノルウェーが3戦3勝で勝ち点9を稼いでいる。消化試合数に違いがあるとはいえ、イタリアは残り7試合で勝ち点9差を挽回しなければいけない状況だ。同予選ではグループ首位が2026年のワールドカップ出場権を手にし、2位はプレーオフに回る。プレーオフは2022年大会の嫌な記憶もあるだけに、なんとかストレートインを決めたいところで、最大のライバルになり得るノルウェーとの完敗は尾を引くかもしれない。

試合後のコメント

ルチアーノ・スパレッティ監督(会見)

試合を振り返って

「起きた事実をしっかり分析する必要がある。やるべきことに対して気持ちが足りず、少し軽かった。最初の失点ではサイドチェンジの際にボールを失ったが、本来なら近い位置であと2本パスを回すこともできたし、その後は相手にスペースを与えてしまった。守備の面では個々でやれることがもっとあった。相手陣の3分の1で多くのボールを失ってしまったし、本当はウィングバックの選手にもっとボールを届けたかったのに、中央に集まりすぎてしまった。3失点とも守備面ではもっと決断力と強さが必要だった」

「本来の我々のレベルを下回っていた。そして我々には、もっと個のレベルでの勢いやモチベーションが必要だ。もっと何かを加えていかないと、何かを変えなければならなくなる。このグループは力があるし、今の時点で私が持ちうるベストの選手たちだ。もっと良くしなければならないが、このグループを私は擁護する。自分のベストを出し切れていない選手たちには何かしらの言葉をかけるつもりだ」

早くもプレーオフがよぎる

「(プレーオフがよぎる?)そういった話が出るのも当然のことだと思う。だが、我々はこんな状況を受け入れる気はないと見せたい」

イタリア代表の批判が多い。この日はセリエAの日程発表にも注目が集まった。アッズーリが見放されている?

「特に騒ぎ立てることはない。私は見捨てられているとは思わないし、仮に一人だったとしても、これは私の責任だ。誰にも同情してほしくはないし、”一人では無理そうだから助けてあげよう”というような態度が一番腹が立つ」

「代表監督になると決めた時点で、全ての責任は自分にある。ピッチに出すものはすべて私の責任だ。だからこそ、ここからは私自身も何かを変えていく必要がある。私は選手たちを守り、発言もしてきたが、それに見合った姿勢がなければならない。チームがクオリティを見せられなかったのなら、私がクオリティのない監督ということだ」

ジャンルイジ・ドンナルンマ(『スカイ』)

「ひどい試合をしてしまった。責任は自分たちにある。今は言葉にするのもつらいけれど、ただひたすらに取り組んで、勝ち点を最大限に積み上げていかないといけない。ワールドカップに行きたいからね」

「僕たちにはクオリティがある。本当に質の高い、強い若手もそろっている。もっとやらなければいけない。アグレッシブさやリズムの面だ。このチームの力を信じている。今夜はそれが足りなかったけれど、もっとしたたかさと勝負強さが必要だ。僕たちは団結してスパレッティについていくしかない。これからはできる限り多くの勝ち点を取っていく」

「心配はしていない。このチームの実力は分かっているから。でも、失望はしている。この試合のことは忘れないといけないけれど、そこからしっかりと学ばなければならない」

ディエゴ・コッポラ(『スカイ』)

「もっと違う形でのデビューを想像していた。0-3というのは僕たちにとって本当にひどい結果。残念だけど、ピッチ上ではそれが現実だった。試合の入り方を間違えたし、単純なミスから失点してしまった。今は次の試合のことを考えなければいけない」

「これから分析する必要がある。チームにも、全てのイタリア人にも申し訳ない気持ちでいっぱいだ。ノルウェーで0-3で負けるなんて、あってはならないことだ」

ニコロ・バレッラ(『Rai』)

「評価としては間違いなくネガティブだ。ノルウェーにスペースを与えすぎてしまった。僕たちは気を引き締めて、これからの長い道のりに立ち向かっていかないといけない。3点差になってから相手が引いてきたことで、僕たちは自分たちのプレーを出すのが難しくなった。サッカーは何が起きるか分からない。不思議なことも起きる。ポジティブでいないといけないし、僕たちは全力を尽くす。その上でどうなるかを見ていこう」

https://twitter.com/Azzurri/status/1931088639749918857

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