「抗議に夢中で失点」のドンナルンマには酷評
イタリア代表は23日、UEFAネーションズリーグ準々決勝セカンドレグでドイツ代表と対戦した。ファーストレグを1−2で落としていたイタリアは、前半を0−3で折り返して絶望的になったが、後半はモイーズ・ケーンの2得点などでプライドを見せ、3−3に追いついている。しかし、2試合合計スコアでは及ばず、ファイナルフォー進出を逃した。
●イタリア代表、W杯への道は? ネーションズリーグ敗退でグループ決定
イタリアメディアの主な選手採点を紹介する。
イタリア代表、ドイツ代表代表戦の主な採点
ジャンルイジ・ドンナルンマ
SportMediaset:4.5 – カピターノとしてのセーブはあったが、ムシアラのゴールにつながった致命的なミスが全てを台無しに。CKの場面で抗議に気を取られ、ゴールをがら空きにしてしまったのはあまりにも不用意。今回もセットプレーから失点を許す一因に。
TMW:4.5 – 2点目の失点はまるで水曜夜の草サッカーのようなミス。CKの場面でボールを完全に無視し、味方への指示に夢中。そこをムシアラに突かれた。
アレッサンドロ・バストーニ
SportMediaset:5 – 冷静さとフィジカルの強さが売りのインテルDFらしからぬ、混乱気味の内容。パスミスを連発し、マークの受け渡しにもミス。3点目ではクラインディーンストのマークを放棄し、ディ・ロレンツォに押しつけて失点を招いた。守備の安定感が求められた試合で姿を消した。
TMW:5 – インパクトに欠けるパフォーマンス。試合終盤に少しだけ存在感を見せた程度。
ニコロ・バレッラ
SportMediaset:5.5 – 縦に速いプレーでドイツのプレッシャーを回避しようと奔走したが、精度と決定力に欠けた。ムシアラやミッテルシュテットに対して気迫あるプレーも見せたが、カウンターの局面では勢いを生み出せなかった。後半は気持ちを切り替えて入ったが、試合の流れは変わらず。
TMW:5 – チームが機能しない中、インテルの中心選手として存在感を発揮すべきだったが、自身すら目覚めることができなかった。
(→69分 ジャコモ・ラスパドーリ)
SportMediaset:6 – ケーンの動きを的確に読み、相手DFにダメージを与えるスルーパスで存在感を示す。PKによる同点弾は悔しさが残るが、もっと早く投入されていれば…、と思わせる出来。
TMW:7.5 – 出場直後にケーンへの絶妙なアシスト。自らもPKで3-3に持ち込んだ。衝撃的なインパクト。
(→46分 ダヴィデ・フラッテージ)
SportMediaset:5.5 – 中盤にエネルギーとクオリティをもたらしたが、試合の流れを変えるには至らなかった。
TMW:6.5 – 彼の投入でイタリアの攻撃は活性化。テンポと勢いをもたらした。
モイーズ・ケーン
SportMediaset:6.5 – 前半はほとんどボールに触れず、タフなドイツ守備陣に封じ込まれた。しかし後半は一転、キミッヒのミスを突いてゴールを奪い、ラスパドーリのアシストを完璧な動きで受けて2点目を決めた。希望をつなぐ一撃だった。
TMW:8.5 – 圧巻のパフォーマンス。前半の沈黙を打ち破り、後半には2ゴールで試合を蘇らせた。真のストライカーとしての風格を見せた。
ルチアーノ・スパレッティ監督
SportMediaset:5 – 綿密な試合分析と起用法を試みたが、結果はサン・シーロよりも悪化。前半36分で試合の趨勢は決してしまった。後半の交代策でなんとか持ち直したが、時すでに遅し。
TMW:5 – 前半は守備的に入り、後半に仕掛けるプランだったが、前半で3失点。試合に戻れたのはほぼ奇跡に近く、戦術面での敗北が明らかだった。