4-3-3に戻したあとに勝ち越したアッズーリ
イタリア代表は21日、ベネズエラ代表と国際親善試合を行い、2-1で勝利を収めた。
立ち上がりからミスで失点
3バックで試合に臨んだイタリアは、開始直後にミスからPKを献上してしまうが、GKジャンルイジ・ドンナルンマがサロモン・ロンドンのシュートを止めて、ピンチをしのいだ。
0-0で進んだ試合は、前半終了間際にお互いにミスからゴールを決める。40分、イタリアは相手GKにプレスをかけてミスキックを誘うと、高い位置でボールを回収し、マテオ・レテギが先制点を決めた。
しかし、その3分後にはイタリアがミス。ドンナルンマが相手をかわしてパスを出すと、ジャコモ・ボナヴェントゥーラがダイレクトで右サイドにはたいたボールの精度が低く、そのままマチスへのプレゼントパスになってしまった。
1-1で折り返すと、ルチアーノ・スパレッティ監督は後半のスタートからニコロ・バレッラを投入して変化を加えたが、やはりペースが上がらずに苦戦が続く。
その後、マッティア・ザッカーニ、ジョルジーニョ、ロレンツォ・ペッレグリーニ、ニコロ・ザニオーロを投入してシステムを4-3-3に変更。本来のやり方に戻すと、80分にジョルジーニョのパスを受けたレテギがねじ込み、ドッピエッタを達成している。これが決勝点となり、イタリア代表は2-1で勝利を収めた。
やっぱり4-3-3?
イタリア代表はこの日、3-4-2-1のシステムで臨んだ。この日の話題は、これが機能したかどうかに集中しており、内容をみるとうまくいかなかったという見方が大半だ。
『スポルトメディアセット』は、「4-3-3に戻したことで、本来のプレスが戻り、ラスト10分でゴールが決まった」とし、『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は「革新的なソリューションを試すのは正しいことだが、新しいメカニズムを開発する時間はない。大切な4-3-3を守ろう。最高のフォーメーションとは、選手それぞれが最高のパフォーマンスを発揮できるフォーメーションだ」と記している。
スパレッティは諦めない?
ただ、ルチアーノ・スパレッティ監督は3-4-2-1のシステムをまだ捨てていない模様。試合後の『Rai』のインタビューでフォーメーションについて問われると、「ミスでやられた試合について、システムの話題をするのは意味がない」と語った。