イタリア代表デビューなるか
15日にイタリア代表メンバーが発表された。今回初招集を受けたマイケル・フォロルンショは、EURO2024行きに向けてアピールできるのか。これまでのキャリアなどを紹介する。
プロフィール
マイケル・フォロルンショ(Michael Folorunsho)
生年月日:1998年2月7日(26歳)
国籍:イタリア
ポジション:MF
身長:190cm
これまでのキャリア
フォロルンショはローマ生まれのイタリア人だが、両親はナイジェリア出身だ。ラツィオの下部組織で育ったが、トップデビューには至らず、2017年夏にナポリへ移籍し、以降はレンタルでイタリア各地を飛び回っている。
2017/18シーズンにセリエCのヴィルトゥス・フランカヴィッラに加入して2シーズンにわたって活躍したのち、2019/20シーズンのバーリではインパクトを残せなかった。それでも、2020/21シーズンはレッジーナでセリエB30試合に出て6得点3アシストを記録。2022/23シーズンはバーリでセリエB27試合に出場して8得点2アシストと、さらに進化した。
2023年夏のメルカートでナポリからエラス・ヴェローナにレンタルされたフォロルンショは、25歳6カ月でセリエAデビューを飾り、今季はチームの中心として活躍している。
プレースタイル
フォロルンショは190cm・92kg(クラブ公式サイト)という体格が示すとおり、フィジカルに強みがあるMF。体を張った守備で中盤を引き締める。また迫力のあるドリブルには高い技術も詰まっており、ボールを運ぶ推進力も見事で、フィニッシュにも絡める万能選手だ。
特に話題となったのは、2月17日に行われたセリエA第25節ユヴェントス戦のゴールだ。後ろに下がりながら左足のボレーシュートを突き刺して観る者を驚かせ、同月のセリエA月間最優秀ゴール賞を受賞している。利き足の右では、さらに強烈なシュートも持っている。
●ユヴェントス戦でスーパーゴールのフォロルンショに「私が育てた」とバローニ鼻高々(2024/2/18)
マメ知識
- ヴィルトゥス・フランカヴィッラ時代の監督はガエターノ・ダゴスティーノ。
- 同指揮官によると、ラツィオのトップ昇格が見送られたのは、気性の荒さが原因。
- 「シモーネ・インザーギはラツィオのトップチームに彼を入れたくなかった。行動面で問題があった。良い子だが、感情が激しく、気性難の馬のようだった。私は彼に以前言ったことがある。『君がセリエAまでいけなかったら、言葉は悪いが、それはおまえがクソだからだ』と話したことがある。そこから私の挑戦が始まった。いまの自分を捨てて、模範的な行動をとるべきだと話した。私の部屋で握手を交わしてから、彼はすぐに態度を改めた」(2023/9/29『Calcio Hellas』の記事より)